漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(172)小暑 梅雨明けはなぜ「頃」?
●24節気 小暑(7月6日~7月21日頃)
小暑は「梅雨が明けて少し暑くなってくる頃」「梅雨明けが近づき暑さが本番を迎える頃」とされます。南の暖かい空気と北の冷たい空気がぶつかってできる梅雨前線がなくなる時期です。
東京近辺の梅雨明けはおおむね7月20日前後の頃。あえて「頃」というのは、気象予報の速報として発表されるものの、本来きちんとしたものではないから。5日間ほど移り変わりそうな天候が続き、その様子を統計的に判断して後から日付を決めています。直近では2020年は8月1日頃、21年は7月16日頃、22年は7月23日頃、23年は7月22日頃。平年は7月19日頃です。年によってずいぶん違いがありますね。
梅雨の間、気温も上がっていきます。暑熱順化、レタスの水分に助けてもらいましょう。
●ごうんろっきで気象うらない
五運六気・2024年(甲辰年)主運が土太過で湿気が多そうですが、客気が太陽寒水で夏らしくない涼しさになりそうです。
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五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。
◆レタスの焼きのり梅サラダ
夏のカラダをすっきり、しゃっきり
エネルギー73kcal たんぱく質3.9g 塩分0.8g(1人分)
〈材料・2人分〉
・レタス……3枚(80g)
・卵……1個
・焼きのり……1枚
・クコの実……小さじ1
A・練り梅……小さじ1
A・砂糖……小さじ1
A・酢……小さじ2
A・サラダ油……小さじ1
〈作り方〉
(1)レタスはちぎって冷水で洗い、水気をきる。卵は割りほぐし、フライパンで炒り卵にする。
(2)焼きのりは、もんで細かくする。クコの実は水でもどす。
(3)(1)をボウルに入れてさっくり混ぜ、Aとのり半量を混ぜる。
(4)器に盛り、残りののりとクコの実を散らす。
●レタス Lettuce
【栄養学】β-カロテン、カリウム気象うらないが多く、葉酸やビタミンKも含みます。抗酸化力のあるサポニンを含み、低カロリーなのでダイエット効果も。
【薬膳学】体内の余分な熱を取り、利尿効果もあるので身体がすっきりします。催乳効果があるので、産後ママにもオススメです。
東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師岡本正子(レシピも)