「バナナとアボカドのスイートロール」

　白き甘美な果肉の中に、炭水化物をはじめ各種の糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、アミノ酸などを含むバナナ。赤ワインやココアで有名なポリフェノールも、バナナには果物としては多く含まれている。ポリフェノールは、植物が紫外線や害虫などから自らを守るために作り出す物質、フィトケミカルの一種。熱帯地域で育つバナナは強い紫外線の酸化ダメージに対抗するために、天然の武器を備えている。大久保一良・東北大学名誉教授らの研究によると、「バナナは身近な野菜・果物の中で、活性酸素を除去する力が最も高い」と報告されている。

　皮をむき空気に触れたバナナが変色するのは、ポリフェノールが酵素によって酸化するため。レモン汁を振りかけると、ビタミンCの還元作用で変色を防げる。

　◆バナナとアボカドのスイートロール

　〈材料・2人分〉

　・「熟れっ子バナナ」…1本

　・アボカド………………1/2個

　・クリームチーズ………大さじ1

　・卵………………………2個

　・はちみつ………………大さじ2

　・塩………………………少々

　・サラダ油………………少々

　〈作り方〉

　（1）「熟れっ子バナナ」は皮をむいて半分の長さに切る。アボカドも皮をむき、バナナ半分とクリームチーズと合わせてフォークでつぶす。

　（2）ボウルに卵、はちみつ、塩を入れてまぜ、さらに（1）を加えてまぜる。

　（3）熱した卵焼き器に油をひき、（2）を流しフタをして弱火で焼く。表面が乾いてきたら巻きすの上に取る。

　（4）（3）が熱いうちに残りのバナナを芯にして巻く。巻いたら輪ゴムで止め、立てて冷ます。