VOICE:一正蒲鉾・野崎正博社長 過去の過ち、教訓に

 水産練り製品の主原料スケソウダラすり身の価格が高騰を続け、足元で上級グレードがkg当たり800円を超える異常な水準となっている。要因の一つはベーリング海域での漁獲枠の削減だが、過去にも同じように漁獲枠の段階的削減の影響で、すり身価格が850円に達したことがある。約30年前のことだ。
 当時、私は営業の現場にいて値上げ対応に追われたが、業界はこの時に間違った方向に進んだ。値上げと同時に、すり身の代替原料を使うスペックダウンによって収益を確保しようとした

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