VOICE:高宮満・キユーピー社長 適正在庫を考える
2024.12.02当社は昨年の鳥インフルエンザの拡大による鶏卵不足を教訓に、調達・供給体制を大幅に見直した。ニーズの高い卵加工品に関しては製品在庫にかなり厚みを持たせた。 気候変動や地政学リスクによる調達環境変化や物流需給の悪化を背景に、在庫を持つのは決して悪いこと…続きを読む
昨年12月に水を使う以上に育む「ウォーターポジティブ」の会見を行った。私どもは企業理念に「水と生きる」を掲げているので、水は一番大事な重点項目として取り組む。 「天然水」のTVCMにもサステナビリティの要素を盛り込み「水は貴重な守るべき資源」とのメ…続きを読む
冷凍食品メーカー大手5社の社長が冷凍物流で協業を進めるため、マーケティング活動で切磋琢磨し、それ以外では競わないと話した。総論賛成だった。各社トップが宣言したことで、物流の現場で連携しやすくなる。 これまでも共同配送をしてきた。ただ、エリアは広いが…続きを読む
ニッカウヰスキーのブランド力の源泉は余市と宮城峡の蒸留所にある。訪日外国人の皆さんには見学を一つのアクティビティーとして体験いただき、どんな環境で、どんな社員が働いているか知ってほしい。母国で伝えてくれれば当社のブランディングに大きなプラスとなる。 …続きを読む
2017年から、7年間にわたって日本加工食品卸協会(日食協)関東支部の支部長を務めさせていただいた。われわれ卸にとって、日食協は唯一のプラットホームである。個人的に思うのが、物流「2024年問題」を一つの契機に卸の絆が強まり、プラットホームのプレゼン…続きを読む
大阪・関西万博まで残り1年となった。来場者に楽しんでもらいながら、ビフィズス菌や腸内フローラの可能性を感じてもらう。森永乳業という企業のイメージ向上・ブランド価値の向上を図ることを狙いに準備を進めている。 この取り組みには、「挑戦」する企業文化への…続きを読む
生産者との対話機会などを通じて、酪農経営環境が非常に厳しいことは十分に認識し、窮状を訴える声もしっかりと受け止めている。乳価改定を重ねて行ったが、まだまだ一定程度の改善であると思う。 やはり、われわれ酪農乳業にとって重要なのは需給の安定だ。需給には…続きを読む
過度の楽観視は禁物だが当社にとっても食品業界全体にとっても円安の影響は限定的と考える。賃上げ幅が三十数年ぶりの高水準といわれる。浸透まで時間はかかるだろうが、物価上昇のペースが昨年に比べ落ち着いていることからも、24年度後半に向け実質賃金は改善してい…続きを読む
中国における23年度の市販用デイリー事業は、競争激化と価格下落で収益が低迷、中国事業通期トータルでの営業利益は約40億円の損失見込みだ。今後3年間で、リバイバルプランを着実に実行して、ブレークイーブンにまで持って行きたい。 中国では大きく分けて4事…続きを読む
セブン&アイ・ホールディングスはCVSに集中するということで非常に怖い。これから日本でも戦いが激化する。3年前、5年前とは競争環境がずいぶん変わってきている。コロナでもまた変わった。個人商店を含めた小売の競争環境の変化もあって、どんな形態のCVSがこ…続きを読む
入社時、ここは生産の基幹拠点。営業として問屋さんに商品を手配し飲食店さんにジョッキを届けた。協力会社の方も多く活気ある風景が目に焼き付いている。工場は千葉へ、本社がここに移転したが、この地で地ビールを造る計画があったと先輩方から聞いており、いよいよ実現…続きを読む