VOICE:桜井博志・獺祭会長 設備投資が足りない
2025.11.10
日本酒の酒蔵は設備投資が足りない。今あるものでやろうとするからそれ以上伸びない。酒蔵だけの話ではなく、どの業界でも同じことがいえる。 日本酒「獺祭」を造る獺祭(旧旭酒造)という会社を私は40年間経営してきた。基本的には毎年売上げの1割を設備投資に充…続きを読む
冷凍食品はおいしさ、コスパ、タイパ、安全性の面で支持され、幅広い世代に浸透した。ワンプレート商品が過去5年間で7倍に成長したとの話も聞き、冷食は特に高齢者世帯や介護を抱える家庭において、重要な役割を果たしている。冷食協の推計では24年の総消費金額は4…続きを読む
消費者の価格に対する意識がシビアになっている。「AJINOMOTO BRANDギョーザ」は3月の価格改定以降、特売から外れるなど販売量が課題だ。一方で価格転嫁以上に原材料や燃料費の想定を上回っている状況が続く。しかし「おいしさナンバーワン」は絶対に外…続きを読む
最近、この国では分断や対立、格差といったものが目立つ。こんな動きが広がっても、いい国にはならない。重要なのは「どこが違うか」ではなく「どうすれば一緒にできるのか」というスタンスで物事に向き合うことだ。 生団連は安全保障やジェンダー、エネルギー政策といっ…続きを読む
2024年度の生乳生産量は737万tだったが、自分が入社した1985年は738万tとほぼ同等だった。しかし、当時と現在では環境が違う。85年以降、最も生産量が多かった96年の865万tまで伸長トレンドだったが、2025年度は728万tと予測される。 …続きを読む
23年度の農林水産省「チーズの需給表」によると、日本のチーズ総消費量は残念ながら4年連続で前年を下回った。輸入ナチュラルチーズ(NC)については、24万3452tで前年比5.2%減となり、こちらも4年連続の前年割れとなった。 しかしながら、24年暦年…続きを読む
コメの高騰を筆頭に主食・主菜の上昇が家計を直撃し、実質賃金は低下している。副菜である漬物が敬遠されるケースも今後増えるだろう。業界としても正念場だ。企業努力で前を向くしかない今、考えることが四つある。一つ目はコスト削減。人件費が上昇する中、機械化・D…続きを読む
2020年度まで6年連続で過去最高という実績を残してきたチーズ総消費量だったが、ここ数年は踊り場で非常に厳しい環境だった。ただし、24年1~12月は金額ベースで前年を超え、物量ベースで維持できた。 価格改定などもあってなかなか手が伸びなかった部分も…続きを読む
当社グループが目指す将来を描いた「未来ビジョン2050」が目指す、リジェネラティブな世界観の対象領域に、「宇宙」がある。ただし、今すぐわれわれがロケットを飛ばしたり何かやろうとするのではない。 現在、気候変動があり、さまざまな災害が起こり、食も大き…続きを読む
トランプ大統領の関税方針について、当社は基本的に大きな影響はないとみているが、今後の内需の推移、世界の景気減速は影響してくるのではないかと懸念される。国内・世界経済に与える影響をまだ十分に把握できていないが、せっかくデフレを脱却して新しい経済成長路線…続きを読む
今回の総合食品展示会は、初めて一つのテーマに対してグループ全体で提案することになった。売り方がどんどん変わってきている。みんなでもっと勉強していくことも含めて検討した結果が、今回の展示となった。せっかく関西で開催する展示会であり、フルラインでの提案が…続きを読む