キリングループとローソン、PET回収実証実験

飲料 ニュース 2021.07.19 12264号 01面
キリングループが独自開発した「ペットボトル減容回収機」(ローソン横浜新子安店)

キリングループが独自開発した「ペットボトル減容回収機」(ローソン横浜新子安店)

 キリングループとローソンは連携し“プラスチックが循環し続ける社会”の実現を目指す。キリンホールディングス(HD)とキリンビバレッジ、ローソンは、15日から両社のインフラを活用した使用済みPETボトル容器回収の実証実験を、ローソン横浜新子安店で開始した。これは「ボトルtoボトル」(PETボトル再利用の循環)促進を目的とし、メーカー・流通・消費者が一体となり、社会課題解決を目指す取組みとなる。

 今回の実証実験は、回収されるPETボトルの品質を高めることや消費者がPETボトルを回収ルートに乗せる利便性を高めることを目指し、行う。キリン社の自販機ルートで消費者から直接PETボトルを回収することで、効率的にきれいな状態の再生PETボトル原料を確保できるというリサイクルビジネスのモデルケースを目指すものとなる。

 具体的なスキームは、(1)日常生活のインフラを担うローソン店舗に、キリングループが独自開発した「ペットボトル減容回収機」を設置し、来店者に家庭で廃棄しているPETボトル容器の回収を促進する。なお今回の実証実験では、使用済みのPETボトルの中を洗浄し、ラベルやキャップを取り外した状態で回収機に投入することを来店者に依頼するなど、リサイクルに対する分別や洗浄の重要性の認知拡大を図ることも目的の一つとなる。同回収機は、キリンビバレッジとキリンHD、パッケージイノベーション研究所および機器メーカーで共同開発した独自機器となる。回収対象ボトルは、容器2L以下の飲料用PETボトル容器となる。同回収機内でPETボトルを圧縮することで、トラックの積載効率などを高めるなどの環境配慮も施している

 (2)洗浄済みPETボトル5本回収につき、対象者には「Ponta」ポイント1ポイントをインセンティブとして付与する(3)一定量集まった空PETボトルを東京キリンビバレッジサービスの自動販売機のオペレーションルートで収集することで、運搬の効率化を図る–という流れとなる。

 同店舗で開催した説明会で、大谷浩世キリンビバレッジ企画部企画担当担当部長は「両社の強みの掛け合わせにより、消費者が使用済みのPETボトルをリサイクルに回しやすい環境を整えていくことで、きれいなPETボトルをより多く集められるような社会インフラを共同で構築していきたい。年内は横浜市内の数店舗で実証実験を行い、知見を高めていく」と語った。

 有元伸一ローソンSDGs推進部長は「個社でできることは限られているため、今後ともキリングループや業界を超えた非競争領域として、協業しながら、プラスチック削減を進めていきたい」とした。

 なお、今回の取組みは、22年内に施行される「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法案」を見据えたものとなる。(本吉卓也)

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