ごま油特集

◆ごま油特集:家庭用、290億円台に 「かける」「あえる」など生食需要拡大

乳肉・油脂 2019.09.20 11943号 11面

ごま油市場は18年も引き続き伸長、食用油屈指の成長分野として規模を拡大している。加熱用途に加え、家庭用を中心に「かける」「あえる」などの生食(生使い)需要が通年で増加。優れた風味や健康感も後押しし、市場規模は18年、家庭用で290億円(本紙推定)に到達した。19年も需要は依然好調で、生食調味料としての消費構成比も依然拡大し、初の300億円台の到達の可能性も十分。一方で、原料状況は悪化し、今後も不透明感が漂う。付加価値食用油の代表カテゴリーとして、コストに見合う価格形成は必須で、価格適正化を通じた健全成長が望まれる。(村岡直樹)

●原料状況は悪化 価格適正化が必須

同市場は近年、食用油屈指の“いぶし銀”分野として成長。大幅な前年割れがなく、オリーブオイル、キャノーラ油に続く食用油「第3のカテゴリー」としての地位を構築している。

安定成長の要因は多岐にわたるが、集約すれば“スキの少ない市場特性”に尽きる。風味や健康感、加熱・生食を網羅する用途性、幅広いニーズに対応できる容器・容量、トライアルに適した調合品など、いずれも売場の集客力に直結。ここ数年に限定すれば、食用油全体に対する健康価値の見直し、生食需要の拡大を受け、かつての「中華向け食用油」から完全に脱却。特に生食需要の拡大は日清オイリオグループ「鮮度のオイル」シリーズによる先鞭もあり、市場規模を一段階引き上げた。

一方で、コスト環境は深刻さを増す。原料の搾油用ごまの相場は17年を底に上昇に転じ、調達面でも難化の一途をたどる。最大手のかどや製油は2月に業務用に続き、7月からは家庭用でも価格改定を実施、各参入メーカーでも適正価格化への意欲は強い。

ごま油はここ数年の原料危機の中でも、安定供給を継続。この点も拡大継続の重要な要因となっている。家庭用300億円台へ向け、付加価値食用油としての価格適正化が求められている。

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