長野県で盤石の強さを誇るツルヤ(上諏訪店)。来秋に県外初となる群馬県への進出を計画する
甲信エリアの食品小売市場は、全国の地方商圏と同様に人口減少や少子高齢化が進み、消費基盤の弱体化が進む。食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)、ディスカウントストア(DS)、ドラッグストア(DgS)など、業態を越えたオーバーストアも加速。一方で、店頭などでの人手不足は深刻さを増し、閉店や撤退など店舗運営の行き詰まりも顕在化している。SM市場は、長野県のツルヤ、山梨県のオギノら地元チェーンが強固な基盤を維持するのに対し、ドミナント戦略で店舗拡大を図ってきた隣接リー