長野・山梨地区夏季特集

長野・山梨地区夏季特集:農産加工=地域力・多様性で苦境乗り切る

農産加工 2021.08.18 12277号 10面
なめ茸などに訪れた昨年の「巣ごもり特需」も今年はなし。反動による価格競争も顕在化している(長野市のスーパー)

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はくばくが7月に設立した「はくばく富士吉田」の工場。レトルト商品などを手掛ける

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 豊かな自然に囲まれた甲信エリアは、野菜・果実原料の宝庫。長野県は加工用トマトやエノキ茸、本わさび、山梨県はブドウ、桃などの生産量で日本一を誇る。こうした農産物を原料に、地域の農産加工業は食品製造業を黎明期からリードし、日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品分野でも国内トップシェアに立つ多彩な製品を送り出している。観光立県である両県にとって、ジャムやジュース、ワイン、漬物などの農産加工品は観光・土産品市場の大きな柱。その売上げが、長引くコロナ禍による需要低迷で大幅に落ち込

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    長野・山梨地区夏季特集

    総合

     厳しい残暑が続く甲信エリア。新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続く中、域内の食品業界は厳しいかじ取りを迫られている。本紙が長野、山梨両県の食品メーカー、食品卸、食品小売業、外食業を対象に行った調査では、昨年に続き […]

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