戦後小売業態変遷史 百貨店・SM・CVSの食品実践体験記(9)
バブル経済が崩壊、いわゆる“平成不況”に見舞われ、小売流通業界も完全な低成長時代に入り、未曽有の試練の場に立たされている。 平成4年度の業界数値をみると、スーパーマーケットは一五兆五〇〇〇億円、百貨店は九兆六〇〇〇億円、コンビニエンスストアは七兆六〇〇〇億円の売上げで、一〇年前(一九八三年)と比較すると、スーパーマーケットは一・六倍、百貨店は一・五倍の市場規模になったのに比べて、コンビニエンスストアは三・五倍に大きくなっていて、小売流通業界の中でその地