京都らしさも味わえるセルフ手巻き寿司店 外国人観光客にも好評

「手織り寿し」2970円(税抜き)お客自らが具材を巻いて食べるセルフ方式

「手織り寿し」2970円(税抜き)お客自らが具材を巻いて食べるセルフ方式

家で食べる手巻き寿司はちょっとしたパーティー気分が味わえ、テンションが上がるものだ。この手巻き寿司をしっとりと上品に楽しむ一品に完成させたのが、京都の「AWOMB(あうーむ) 烏丸本店」。同店の「手織り寿し」は、お客自らが具材を自由に合わせて楽しむという、外食における手巻き寿司の新しいカタチを提案するメニューである。

お客が「寿司を織る」風雅なひととき

当初は、「自分で巻くの?」という戸惑いの声もあったようだが、その美しさと自由にアレンジする楽しさはすぐに大評判に。京都という場所柄、現在3~4割は外国人観光客で「新感覚の美しい日本料理」を求めて来店するという。

「手織り寿し」という雅(みやび)なネーミングは、同店で商標登録している。「織物の盛んなこの町にちなんで、具材を織り交ぜて楽しむ寿司、という意味を込めました。お客さまが自由に組み合わせて、オリジナルの味を楽しんでいただきたい」と、宇治田博店主。

「手織り寿し」2970円(税抜き)お客自らが具材を巻いて食べるセルフ方式

手織り寿司は、京都の食材を中心に作った各種おばんざいや刺身、京野菜、フルーツなど12種類の具材と6枚の海苔、季節の吸い物、酢飯がワンセットで運ばれる。具材は月替わりで、一見すると美しい和の料理ばかりに見えるが、洋風の味も取り入れて遊び心をプラス。

「果物の糖度と酸味は酢飯によく合う」(宇治田店主)として、いくつかの具材に添えたフレッシュフルーツが爽やかで、絶妙な味のアクセントになっている。

好みで具材を組み合わせて酢飯にのせたら、アーモンドやドライフルーツなどの食材、薬味で味をつくり、刷毛(はけ)でたまり醤油を塗って食すのがことのほか楽しい。「ちょっとおままごとっぽいでしょう」と、宇治田店主は笑顔で語った。

古民家を改装した店内

●店舗情報
「AWOMB 烏丸本店」 所在地=京都市中京区姥柳町189/開業(烏丸本店リニューアル)=2014年/席数=27席/営業時間=12時~午後3時、午後6時~午後9時。無休/平均客単価=3500円/1日平均集客数=60~70人

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