からし特集
からし特集:業務用=納豆向け順調 多様化進む洋風マスタード
業務用のからし市場はこれまで、好調な納豆市場により順調な推移を続けてきた。しかし、今年に入り納豆市場は昨年ほどの伸びは見られなくなりつつある。とはいえ、一昨年の水準は維持しており順調な推移を続けている。このため、納豆メーカーにからしを供給する専業メーカーなども生産量的には落ち着きを取り戻しつつある。
また納豆価格が上昇したことで、各からしメーカーはからしの納入価格を改定しつつある。これまでは添付品のからしの価格改定はなかなか認められない状況が長く続いてきたが、現在はメーカーにより多少の差はあるものの価格改定は徐々に進んでいる。
洋風マスタードについては、こだわりのパン屋などが増加傾向にあることで、洋風マスタードでも「ディジョンマスタード」などが数字を伸ばしている。これまでの洋風マスタード市場はソーセージなどにつける粒マスタードが主流だったが、食文化の多様化や広がりによりブドウやカシスの入ったマスタードにも注目が集まっている。また洋風マスタードの海外への進出も徐々に進んでいる。大きな伸びはまだ見られないものの、日本製造のマスタードはその品質の確かさから将来的に海外で成長する可能性を秘めているといえる。
からしを取り巻く環境は、原料価格はしばらく安定が見込めるものの、人件費や物流費、包材費などのコストが利益を圧迫している。今後は一層のコストダウンとコストに見合った価格戦略が求められることは間違いない。(高木義徳)
◆日本からし協同組合、一層の浸透へ注力
日本からし協同組合は抱井麻理理事長体制となり、今年度から2期目を迎えた。同組合では昨年7月16日に「からし製品 知識とQ&A」を改訂。食品表示法などの法制度の変化に対応し自主基準を改正した。さらに、からしのよさをより消費者に啓発すべく「からしの日」を7月16日に制定し、ロゴマークも作成した。
今年度からは技術委員会を増員し、これまでの行政対応や業界間の問題共有に加え、消費者への啓発活動を技術委員会が担っていくこととした。(高木義徳)
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からし特集:美ノ久 古来のからし種子使用「倭からし」新発売
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調味料 特集 2019.10.23日本向けからし種子の大部分を占めるカナダの18年産の作付面積は20万4000haと推定され、17年産の15万6000haと比較し大幅に増加した。単収も0.88t/haと推定され、前年の0.80t/haから改善が見られた。その結果、収穫量は17万400…続きを読む