サントリー酒類、伊リキュール「アペロール」訴求

酒類 キャンペーン 2010.09.22 10382号 03面
カンパリ社のビトー・カゾーニ氏(左)とアンドレア・ネリー氏

カンパリ社のビトー・カゾーニ氏(左)とアンドレア・ネリー氏

 サントリー酒類はこのほど、10月5日に発売するイタリア産ハーブリキュール「アペロール」の魅力をマスコミ関係者に向けて都内でアピールした。説明したのは来日したカンパリ社のマーケティングコンサルタントブランドアンバサダーであるビトー・カゾーニ氏(写真(左))と、インターナショナルブランドディレクターであるアンドレア・ネリー氏(同(右))。同品が24~25歳の若者を主力に成功を収めてきた理由について、カゾーニ氏は(1)アルコール分が11%とほかのリキュールに比べ低い(2)バランスのとれた甘さと苦みを持つシトラスフレーバー(3)ワインやソーダ割りとの相性が良い–と強調した。

 「アペロール」の歴史は長く、イタリア・ベニスで誕生したのは1919年。ビターオレンジ、スイートオレンジ、ハーブに由来する軽やかな甘さと苦みに加え、サッパリとした後味が特徴で、製造レシピは現在まで変わることなく受け継がれている。

 イタリアではターゲットである若者を中心に人気が高く、「ベニスでは人口約5万人にもかかわらず、1日に2万杯のアペロールカクテルが楽しまれている」(カゾーニ氏)という。

 04年のドイツへの進出を皮切りにオーストラリアへと世界的販路を広げ、最近では米国への輸出もスタートした。

 サントリーはダイニングバーやレストランなどの飲食店をターゲットとして、ソーダ、グレープフルーツジュース、白ワイン、スパークリングワインなどで割るカクテル提案に力を注ぐ計画だ。中でも推奨するのが同品とソーダを1対3で割り、カットレモン(8分の1)を搾る「アペロールソーダ」。さわやかな飲み口で、アルコール分3~4%の飲みやすさが特徴だ。

 「アペロール」はアルコール分11%、容量700ml、税別希望小売価格1370円。ネーミングは食前酒を意味する「アペリティフ」に由来する。

 (梅津章嗣)

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