“カレーな食文化” インド「ザ・タージ」 ブレンドで本場の味極める

1996.06.17 103号 12面

辛さを抑えて日本人好みに

ザ・タージ(東京都港区、03・3586・6606)は本場インドの味を二三年間日本に伝えている老舗レストラン。

同店では辛いものは日本人に合うように調整しておりカレー=辛いというイメージを打破しつつ、香辛料のブレンドで味の深さを出し、つなぎの粉は使用せず本場の味をそのままに提供している。

オーナーのロイ氏は「日本のカレーはチリパウダーで辛さを変えているだけで基本の味はほとんど変わらないように思う。インドでは店によって味がすべて違い、それぞれの香辛料からバランス良く辛さを出している。だから同じチキンカレーを一〇軒食べ歩いても味が全く違うため飽きることがない。またカレーは四〇〇〇年も昔から健康食として食べられてきたもので香辛料のブレンドは寒いときはコリアンダーやニンニク、暑いときはクミンを多く加えるなどその時の体調や気温などで変えており千差万別だ」とカレーの奥深さを語っている。

インドでは普通の家庭で三~一〇種、レストランでは三〇~四〇種のスパイスをブレンドしているがレシピはほとんど決まっておらず、レストランでも店やシェフの味として代々受け継がれている。

またカレーは家庭料理的なものなので流行はないが南部はココナッツミルク、東部は野菜など、その地方で多くとれるものを使用しておりそれぞれの地域で個性的な味が楽しめる。

人気メニューはチキンティッカーマカニ(二一五〇円)。バターとトマトソースをたっぷり使ったデリケートな香りのチキンカレー。ライス、ピラフ類のほかに九種類のインドのパンと一緒に楽しめる。

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