「草木が芽吹くとそわそわ落ち着かない」と高橋明料理長。車を駆って河原に出掛けバーベキューが楽しめるからだ。一三年ぐらい前から高橋家の恒例行事となったバーベキューは、千葉の白子海岸、大洗海岸などが常設地。

「新鮮な空気を満喫するのも楽しいが、やっぱり好きなものを買って、好きなように料理を作って食べる。これほど気分転換になることはないですよ」

料理長といえども店ではいろいろ制約があり、思いついたメニューを気ままに作るわけにはいかない。

「とにかく買いまくるのが好き。おいしそうに見えるといつのまにか、かごの中に入れています」

真砂子夫人からは時々おしかりのブレーキが掛かるが、お構いなし。結局、夫人が残ったものを消化する羽目になるらしい。

もう一つ悪い癖がある。たとえば豆腐を食べたいとなると、冷や奴から麻婆豆腐に至るまで、徹底した豆腐バージョンで決めてしまうこと。一種類では面白くないと創作を続けるうち、アルコールもすすみ、「翌日は二日酔いで鍋を振っていました」。周りからは休日にまで家族の食事を作るとはおかしな奴と言われているらしい。「これが結構ストレス解消になっているんです」と屈託なく笑う。

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<たかはし・あきら>横浜ロイヤルパークホテルニッコー「カフェフローラ」料理長（横浜市西区みなとみらい二－二－一－三、電話０４５・２２１・１１１１）／生年月日=昭和34年10月19日、天秤座／血液型=Ｏ型／身長・体重=一七九㎝、六三㎏／酒・たばこ=高校一年で酒・たばこを知る。テニス部に所属し、先輩からたばこを無理矢理吸わされた苦い経験がある。二〇歳前後のころはボトル一本を空けるほど酒に親しむ。また、先輩に毎晩のように誘われ、新宿などで一緒に飲み明かし、山手線を何周かするという、酒飲みの環境はかなり整っていたようだ。現在はビールを毎日一～二本程度に抑えているという／家族構成=真砂子夫人、智也くん、絵里ちゃん、真梨ちゃん。