名古屋版:繁盛店ルポ=「風来坊プリンセス店」芸能人のお忍びどころ

1999.12.20 194号 15面

名古屋名物、手羽先の唐揚げを考案し、それを中心メニューにすえる居酒屋「風来坊」の名を全国に広めた風来坊チェーン。現在七九店舗を展開中だが、そのうち、大変元気なプリンセス店(名古屋市中区、Tel052・263・1578)を訪ねた。

名古屋で今最もおしゃれな地域として人気を集めているのが住吉町界隈だが、そのエトワール栄ビル五階にあるのがこの店。広さ九三坪に客席数八〇席、個室が八室。料亭だった店内をある程度生かして利用しているためか、個室中心のゆったりとぜいたくな造りになっている。

松岡太一社長は「地域性と客層も考え、ほかの風来坊の店とはメニューを少し変えメニュー幅も広げて提供してます。店内も料亭の雰囲気ですが、やっぱり当店は手羽先の風来坊。結局よく出るのも手羽先ですよ」と笑う。

風来坊チェーンは大坪健庫会長のもと、各店独立採算性だが、松岡社長は一宮店、住吉店、プリンセス店を展開。近々には若宮大通店をオープンさせる予定だ。

というのも、プリンセス店は以前から、毎晩のように超有名芸能人がお忍びで来ていたが、最近、スマップやグレイなど大物グループが来店したことでファンの女性たちが店に押し掛け大変な騒ぎになった。もちろん、彼らは何も食べずに早々に引き上げたというが、そんなことが続き松岡社長は案を練った。

芸能人にもゆっくりと元祖手羽先を味わってほしいと、専用の店をオープンするに至ったのである。三階建て、一三〇坪一〇〇席の広さを持つが、予約のない時にはもちろん一般にも開放する考えだ。

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