地域ルポ 浜松町・竹芝(東京・港区)(2) 竹芝埠頭「ニューピア竹芝」

1993.09.06 35号 5面

浜松町および竹芝周辺では最もトレンディなスポットで、竹芝ふ頭の再開発事業によって複合都市施設が建ち、新たな賑わいをみせている。つまり、この地域が四番目の商業ブロックということだ。

ニューピア竹芝は一万三〇〇〇坪の敷地に、都市ビルが建設され、現在、北ゾーンに地下三階、地上二四階建てのノースタワー、地下三階、地上二一階のアジュール竹芝ほか、このビルに挟まれる形で低層のレストラン施設とホールが機能している。

飲食施設は、ノースタワーに無国籍料理の「ザ・ガーデン」(三階)、同アネックス「四季」(三階)、日本料理「竹泉」(四階)、中国料理「銀座アスター」の四店、アジュール竹芝には宿泊、結婚式場、宴会場とともに、しゃぶしゃぶ・会席・割ぽう「銀■」(三階)、ラウンジ「レスカール」(四階)、スカイレストラン「ベイサイド」(二一階)の三店が出店しており、地域の飲食ゾーンを形成している。

地域飲食ゾーンといえば、ノースタワーの隣接にはJR共済の芝弥生会館(地上一二階建て)がある。

一階にグリル・バー「ボワリエ」、一二階にスカイレストラン「シャンテ・メール」が出店している。

同会館はメンバー制で三階から一〇階までが宿泊施設となっている。一一階には五〇〇人収容のレセプションルームも備えている。

ニューピア竹芝の中央ゾーンは半円形の海上公園(広場)になっているが、この入口近くの三階建て倉庫ビルには、一階にセガのゲームセンター「GIGO」、二階シュラスコ、ビアホール「バンタナール竹芝」、三階ライブハウス「LOCOLOCO」などが出店、特にヤング層の地域への来街動機を喚起している。

海上公園に隣接するニューピア竹芝の南ゾーンは、現在、三期計画として建設中で、平成七年には新橋および浜松町から一三号埋め立て地の臨海部副都心にアクセスする「新交通システム」の新駅をはじめ、オフィスビル、ホテル、商業施設、海上バス乗り場などが完成する。

これによって、地域の利便性とイメージは一層高まることになる。

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