CVSカウンターコーヒー、猛暑で売れ行き好調 新商品投入などで目標上回る勢い

2014.09.01 426号 21面
女性に人気のファミリーマート「カフェフラッペ」

女性に人気のファミリーマート「カフェフラッペ」

 CVSのカウンターコーヒーが好調だ。導入店の拡大、新商品投入、さらに7月、8月の猛暑でアイスコーヒー中心に販売数が伸びた。セブンイレブンは直近で1店平均日販110杯、ファミリーマートは7月の平均日販1万1000円と14年度目標を上回る勢いだ。ローソンは取扱店を2倍以上に拡大、サークルKサンクスも新業態ケイズ(K’s)カフェ」が好調に推移している。

 セブンイレブンは14年度全店合計6億杯の目標を掲げている。直近の平均販売数は110杯で推移し、このペースでいけば目標数達成は確実だ。約9000店への2台目のコーヒーマシン導入もアイスコーヒー最需要期の梅雨明け前に完了した。アイスコーヒー用カップは、生産体制を万全にし販売機会ロス防止を図った。これに店内での“声かけ販売”などの相乗効果で販売数を伸ばした。ホットだけでなくアイスも100円(税込み、以下同様)というワンコイン価格も集客力になった。

 ファミリーマートは14年度目標の1店平均日販1万円を6月に達成、7月は1万1000円と伸ばした。6月17日に新発売した「カフェフラッペ」250円が貢献した。カフェフラッペは約4ヵ月間で限定1000万食の販売計画で生産したが、売れ行きが好調なことから予定より1~2週間早く完売する可能性もでてきた。8月も7月を上回る売上げで推移中という。

 ローソンは昨夏約4000店から今夏9100店にカウンターコーヒー取扱店を拡大した。1店平均販売数は13年度約70杯、14年度も60~70杯で推移しているがチェーン全店販売数は2倍以上に増えた。共通ポイントカード・ポンタ会員は30円引き、タンブラーを持参すると10円引きの特典を設けた。カウンターコーヒー買上げ客の9割はポンタ会員が占める状況で、固定客化につながっている。

 サークルKサンクスは6月まで平均販売数40杯前後だったが7月以降45~50杯に増加した。春期はホットコーヒーとアイスコーヒーの割合は5対5だが、夏期は7割をアイスコーヒーが占める。8月5日からドラえもんの最新映画とのタイアップ企画として、ホットコーヒーを「ドラえもんカップ」で提供している。40代以下のドラえもん世代にカウンターコーヒーを訴求する。また、6月開店の新業態「ケイズ(K’s)カフェ」1号店は、コーヒー販売数が開店時と比較して3~5倍に拡大した。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら