業務用加工食品ヒット賞給食・惣菜部門:ニチレイフーズ「こだわりのおいしさ完熟トマトのメンチカツ」
◆素材と製法にこだわり
素材と製法にこだわり、それをおいしさにつなげてお客さまの価値アップにお役立ちしたい–。ニチレイフーズが昨冬立ち上げた「こだわりのおいしさ」シリーズの基本コンセプトだ。
長期デフレの低価格志向というトンネルを抜け、業務用食品市場はここ数年、堅調な軌道に乗っている。価格よりも価値を重視する生活者ニーズが顕在化し、原料高のコスト上昇も背景に単価アップが図られている。
こうした流れに敏感に反応し、ニチレイフーズは昨冬、業務用フラッグシップ調理冷食群「ニチレイ スペシャリテ」を発売。新たな価値提案への挑戦を始めた。高付加価値商品をラインアップする既存3シリーズ(「ジェムプレート」「厨房マイスター」「シェフダイニング」)を再編した上、新たに加えた「こだわりのおいしさ」の全4シリーズを総称する上質冷凍食品の冠名だ。
「こだわりのおいしさ」第一弾には「二層のふっくら肉厚メンチカツ」「とろ~り3種チーズのメンチカツ」「ハンバーググロッソ」「揚げたて逸品 とろける海鮮クリームコロッケ」の4品を品揃えした。中でも価値アップへのニーズが高い惣菜売場へ向け、定番中の定番であるメンチカツに着目。包餡製法を導入し、長年蓄えた畜肉加工のノウハウも活用した価値提案型のメンチカツ投入にいたった。
「完熟トマトのメンチカツ」もそのシリーズ拡充で3月に発売。季節感や旬を感じる仕様として春・夏イメージのトマトを中具に取り入れた。産地や品種にこだわった結果、ひき肉とベストマッチなイタリア産トマトを選択。程よい酸味とさわやかな風味がふっくらジューシーな肉の食感・風味と融合する仕立てとした。スタンダードな「二層のふっくら肉厚メンチカツ」のバリエーションとしても、ユーザー・生活者から高い評価を得た。
従来品よりも若干高めの価格設定だが、品質と見合う値頃感は外さない価格戦略が「こだわりのおいしさ」全体に貫かれている。惣菜だけでなく、多様な業種・業態ユーザーの“こだわりポイント”や課題解決をも見据えて、価値あるものを求める市場・生活者ニーズに寄り添う形でラインアップを拡充している。
9月には主に外食向けに「鹿児島県産若鶏の唐揚げ」2品を投入。ユーザーの国産志向や産地へのこだわりに対応し、加工鮮度と味付けでも差別化要素をもたせた。今後も開発には手を緩めず、強みを持つ主力商品の上級移行による価値提案を継続する。
●こだわりのおいしさ 完熟トマトのメンチカツ
トマトの酸味と肉のうま味
〈商品説明〉
イタリア産完熟トマトのソースを肉で包んだメンチカツ。トマトの酸味と肉のうま味のマッチングが絶妙。規格=900g(10個入)×4袋
●こだわりのおいしさ とろ~り3種チーズのメンチカツ
風味豊かな3種のチーズ
〈商品説明〉
風味豊かな3種のチーズ(カマンベール、チェダー、パルメザン)を肉で包んだメンチカツ。肉のうま味とチーズのとろ~り感がたまらない。規格=900g(10個入)×4袋
●こだわりのおいしさ 二層のふっくら肉厚メンチカツ
〈商品説明〉
粗びきと細びき肉の食感のコントラストによる「肉厚」感と食べ応えにこだわった二層のメンチカツ。規格=1kg(10個入)×4袋
●こだわりのおいしさ ほっかり包みコロッケ(牛肉)
衣はサクッと中は滑らか
〈商品説明〉
醤油とみりんで煮込んだ牛肉と椎茸を、マッシュした北海道十勝産の男爵芋で包んだ。衣はサクッと中は滑らか。規格=900g(10個入)×5袋