アポなし!新業態チェック(121)「THE COUNTER(ザ・カウンター)」六本木

2017.09.04 463号 20面

 ●米国西海岸発のバーガーブランド上陸 100万通りのカスタマイズ可能

 クリエイト・レストランツ・ホールディングスが、米国のカスタムバーガーレストランである「THE COUNTER(ザ・カウンター)」を日本に初上陸させた。同店は2003年に米カリフォルニア州で誕生し、その2年後には雑誌「GQ」で「死ぬまでに食べたい20のハンバーガー」に選ばれたという人気店。現在は米国内と海外に合せて40店舗以上を展開している。

 六本木の商業施設に出店した店舗は、中央に大きなU字型のカウンターテーブルがあり、周囲にテーブル席を配置したレイアウト。内装のデザインもレストランと呼ぶにふさわしいグレードだ。

 同店では、ハンバーガーの素材をすべてチョイスできるというシステムになっているのが大きな特徴だ。パティの種類とサイズ、バンズと野菜、チーズ、ソースやドレッシング類、トッピングを自由に選んでカスタマイズできるというのが同店の最大の特徴であり、その組み合わせは100万通りにもなるという。カスタムバーガーという名の由縁だ。

 店がお薦めする組み合わせもあり、これは「シグネチャー バーガー」と呼ばれる。「ザ・カウンターバーガー」(1490円・税抜き)の他、「レッドアイ」(1490円)、「オールドスクール」(1290円)、「チポトレチキン」「スプラウトベジ」(各1290円)など、メニューには10種類以上の「シグネチャー」が並ぶ。ドリンクは390円で飲み放題のソフトドリンクの他、シェイク類、ビール、ワインなどのアルコール類が充実したラインアップ。

 ファストフードとは一線を画す米国の本格的なハンバーガーを楽しめる店だ。

 ★けんじの評価 価格は高いがそれを超えるおいしさ

 積極的なM&Aや多業態化で、幅広いカテゴリーの飲食店を展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングス。直近の資料では業務受託を含めてグループ全体で860店舗以上を擁する巨大な外食企業である。しかし近年の同社は、必ずしも急速な多店舗化を狙う業態とはいえないような分野への進出が目立つようだ。今回の同店も、そうしたカテゴリーの店舗の一つだといえるだろう。

 ここ数年、米国のハンバーガーブランドが日本に登場する機会が増えている。米国人にとってのハンバーガーとは、日本人にとっての麺類や寿司のように、社会の中で人々のあらゆるシーンに密着した国民食といえる食べ物だ。日本にはファミリーで行く回転寿司から大統領をもてなす高級寿司店までがあるように、米国にも大統領が海外の首脳を招くハンバーガー店がある。かつてはファストフードとしてのハンバーガーしか知らなかった日本人も、現在ではそうしたハンバーガーの奥深さを楽しむファンが増えている。

 今回の臨店ではカスタムバーガーは注文せずシグネチャーバーガーの中から1品を選んだ。自分のチョイスに自信がなかったからだ。それが正解だったのかどうかは分からないが、正直に言ってそのおいしさにはかなり驚いた。このレベルで「料理」として成立しているハンバーガーは、いままで数えるほどしか食べたことがない。ただ、コーヒー好きの筆者としてはメニューにコーヒーがないという点が唯一残念なポイントだったといえる。近年の傾向であることは知っているが、そこは何とかしてもらえないのだろうか。

 (外食ジャーナリスト・鷲見けんじ)

 ◆鷲見けんじ=外食チェーン黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を取り混ぜた乱筆乱文でチェーンの新業態をチェック。朝マックとロイヤルホストのカレーフェアをこよなく愛する外食ウオッチャー。

 ●店舗情報

 「THE COUNTER(ザ・カウンター)」六本木

 2017年3月31日/所在地=東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア地下1階

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