海外通信 外食ビジネスの新発想(15)人気沸騰のサラダ専門店 「ジャスト・サラダ」
●食事になる満腹サラダ サステイナブルを目指しボウルを再利用
アメリカ人はサラダが大好き。健康志向を反映して、サラダ専門のチェーン店は、「チョップト」「サラダワークス」「スウィートグリーン」など、いくつもあり、いつも人でにぎわっている。今回注目する「ジャスト・サラダ」もそのうちの一つ。
用意されたメニューは、幅広いラインアップで、サイドではなく、メインの食事として食べる、具だくさんの満腹サラダばかりだ。それぞれカロリーの記載もされており、ダイエットはしたいが、空腹は嫌だという人向けのサラダたち。例えば「スモークハウス・ステーキ」は、ロメインレタス、牧草肥育・放し飼いの牛のステーキ、フェタチーズ、ブラックビーンズとコーン、ハラペーニョ、トルティーヤ・チップスを、スモーキー・ポブラノ・ランチドレッシングであえたもの。これだけボリュームがあって380kcal。
「東京スーパーグリーンサラダ」は、スーパーグリーンブレンド(各種サラダ菜のブレンド)、グリルしたチキン、ニンジンと枝豆のコールスロー、アボカド、ブロッコリー、ローストしたアーモンド、ふりかけをミックスして、味噌ショウガ・ヴェネグレットであえたもの。380kcal。チキンの代わりに、オーガニック胡麻豆腐の選択もある。
他にも「タイ風チキン・クランチ」や「メキシコ風のチポトレ・カウボーイ」「ギリシャ風のモダン・グリーク・クランチ」など、バラエティーに富む。また定番メニューの他に、季節ごとに変わるシーズナル・メニューも常に数種類あり、今の季節ものの一つの「タンドリ・ファイアーサラダ」は、ロメインレタス、タンドリチキン、フェタチーズ、キュウリ、赤玉ネギのピクルス、フェタチップスを、ヨーグルト・キューカンバー(キュウリ)ドレッシングであえたもの。350kcal。もちろん、自分好みのマイ・サラダをオーダーすることもできる。
「ジャスト・サラダ」という名の通り、2006年にサラダ・メニューのみで始まった同チェーンだが、今では、サラダの他に、ラップのサンドイッチ、グレイン・ボウル(丼物)、トースト・ボックス、スープ、スムージーもメニューに追加されている。人気のトースト・ボックスは「アボ・ブラスト」。パンにスパイシーなアボカドのペースト、焦がしたコーン、赤玉ネギのピクルス、コリアンダーをのせ、スモーキー・ポブラノ・ランチドレッシングをかけたもの。パンプキンシードやフェタチーズ、カリッと揚げたオニオンなどのトッピングも相性がいい。ダイエットのため炭水化物を敬遠する傾向があるせいなのか、最近、このオープンサンドイッチがはやりだしている。
また、2、3年前から上昇中のボウル人気から、温かいボウルものもメニューに加えた。玄米やファッロ(スペルト小麦)とキヌアの丼物だ。
実は、メニューのラインアップは増えたが、材料はすべて共通している。例えば「スパイシーチキンシーザーラップ」は、シーザーサラダの材料と同じ。バッファローチキン・ラップもしかり。ボウルものも、サラダ材料を応用したものばかりだ。手間を少しかけるだけで、メニューの幅をぐんと広げることができる。
同チェーンでは、リユース・プログラムを展開し、何度も使えるボウルを1$で買うことができる。このボウルを持参すれば、毎度、エッセンシャル・トッピング2種か、プレミアム・トッピング1種を無料で付けてくれる。
●店舗情報
「ジャスト・サラダ(Just Salad)」
所在地=Center City location 1729 Chestnut Street, Philadelphia, Pennsylvania
◆代表メニュー
・バッファローチキンサラダ 8$99¢
(ロメインレタス、ペパージャック・チーズ、セロリ、トルティーヤ、バターミルクランチ・ドレッシング)
・シーザーサラダ 8$99¢
(ロメインレタス、チキンのグリル、削ったパルメザンチーズ、クルトン、クリーミーなシーザーサラダ・ドレッシング+バターミルクランチ・ドレッシング。チキンの代わりにエビを選んだ場合は10$99¢)
・タイ・チキン・クランチサラダ 9$29¢
(ロメインレタス、赤キャベツ、チキンのグリル、ニンジン、セロリ、ワンタン、スパイシータイ風ピーナツ・ドレッシング)