数字で読み解くフードサービストレンド:フードサービスデリバリー 職場での利用が27%増

2025.01.06 551号 11面

 アフターコロナで、デリバリーの状況はどうなっているのでしょうか。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2023年10月~24年9月に飲食店のデリバリー(デリバリーシェアサービス、代行サービスを含む)において、職場で喫飲食した食機会数は、前年同期比で27%増加しました。一方で、家での利用は、同横ばいでした。

 リモートワークが減少したことで、ランチを週日の昼食時間帯に職場でデリバリーして、同僚とさくっと30分以内で済ませることが増えています。出前館やウーバーイーツなどのような代行サービスの利用より、飲食店からのデリバリーの伸びが大きいです。

 アフターコロナで、自宅でのデリバリー利用が伸び悩む中、職場向けの弁当や料理のデリバリーは、今後の重要な伸びしろとなりそうです。週日昼食時間帯の職場でのデリバリー利用時の1人1食当たりの平均客単価は672円で、前年同期比で15%も増加しています。この点から見ても、伸びしろが大きいと考えられるでしょう。

 (サカーナ・ジャパン 東さやか)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら