山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(74)ノースイ「カンタン菜園 きゅうりスライス」

2025.11.03 561号 04面
ノースイ「カンタン菜園きゅうりスライス」 規格=500g×20袋 ここがスゴイ!=最適品種を発見した開発魂 

ノースイ「カンタン菜園きゅうりスライス」 規格=500g×20袋 ここがスゴイ!=最適品種を発見した開発魂 

ポテトサラダに最適 塩もみ不要 すぐ使える

ポテトサラダに最適 塩もみ不要 すぐ使える

 ●ポテトサラダに最適 塩もみ不要 すぐ使える

 「きゅうりスライス」の話は、ノースイから聞いてはいたのですが、え~、それは売れるのですかぁ~と最初は半信半疑なのでした。ところが昨年、某展示会の企画で『比較試食』のひとつに「きゅうりスライス」があり、試食したとたん、即考えを改めました。これは、アリ、なのです。

 その比較試食は、生のきゅうりを使用して調理したポテトサラダと、ノースイ「きゅうりスライス」を混ぜて作ったポテトサラダの試食でした。2つ出されれば、いろいろ言いたいことも出てきそうなものですが、多数の方々の反応は、「いいね」「これは使える」といった感想でした。もちろん“安定価格”という特徴も含めての提案に、納得しつつです。

 すごいなあと感心していたら、今年春から、家庭用冷凍野菜の新商品として、スライスきゅうりが話題に。野菜の高騰が連日ニュースになっていた頃、テレビ番組でも2度ほど、筆者は同商品についての解説を求められたのでした。

 業務用についてはどうかというと、もはや人気商品、無くてはならない! とまで言われるようになった「きゅうりスライス」。その開発経緯などをノースイに聞いてみると、さらにすごかったです。

 業界初の製品の誕生は、2021年。開発の着手は18年だったので足掛け4年。コロナ禍前からの課題をコロナ禍中に実現したわけですね。外食ニーズはまだどん底時期の発売でしたが、調理現場では、人手不足がじわじわと深刻になっていった時期。調理オペレーションを楽にする手間抜き食材として注目されます。

 製品は、きゅうりを約3mmにスライスして、さっとブランチング(加熱工程)、急速凍結したものですが、その開発に至るまでは、まず冷凍して十分においしく食べられる品種の選定からスタートします。あれこれ探していた時期、開発担当が中国・青島の有名レストランで食事した際に、きゅうりメニューの味や形状の特徴に気づき、その品種を調べ上げたことが製品化実現の一歩となったそうです。

 食事の時も常に仕事モード。すごい開発魂です。

 「きゅうりスライス」は、加熱工程が入るので、通常の塩をしてから水分を絞る調理工程が不要になり、かつ安心してそのまま使える点がスゴイところ。特に相性の良いメニューは、ドレッシングやマヨネーズなどの脂が入った調味料を使ったもの、とのことなので、ポテトサラダに最適のきゅうり、なのです。

 もちろん、居酒屋のお通し用や漬物用に少しだけ、といった使用シーンにも大活躍。ますます需要が伸びそうな気配を感じています。

 ●ここがスゴイ!!=最適品種を発見した開発魂

 ●商品概要

 ノースイ「カンタン菜園 きゅうりスライス」

 規格=500g×20袋

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