2026年4月度、外食動向調査 フードコンサルティング

2026.07.06 569号 05面

●53ヵ月連続増収に

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、2026年4月度売上げは前年同月比8%増となり、53ヵ月連続の増加を記録した。

4月は、全国的に気温が上昇し好天に恵まれた日が多く、前半のお花見需要、春休み、歓送迎会などのイベント需要があり、後半もゴールデンウイーク期間だったことから、客数・客単価ともに増加傾向が続き、客数は前年同月比5.3%増、客単価も2.5%増となった。

業態別では、前年比を下回った業態は25年9月36業態から10月24業態、11月と12月は14業態、26年1月13業態と落ち着いていたものの、2月27業態、3月26業態、4月も25業態となり高い水準が続いている。

●大型M&A相次ぐ

26年は、数年前から続く外食M&Aの増加が、例年以上に本格化かつ大型化している。そこで今号では、1~6月までに発表もしくは実行された外食業界の大型M&Aについて取り上げたい。

〈1月〉

◆松屋フーズHDによる「松富士(六厘舎、舎鈴など)」の買収完了

▽時期=2026年1月完了▽金額=約91億円

▽概要=「松屋」を展開する松屋フーズホールディングスが、大人気つけ麺チェーン「六厘舎」や「舎鈴」などを運営する松富士の買収手続きを完了させた

▽背景=牛丼、とんかつ(松のや)に次ぐ「第3の柱」として、強力なラーメン・つけ麺ブランドを獲得した。買収完了後の1~4月期だけでも、すでに「舎鈴」を中心に7店舗をスピード出店させるなど、大手の資本力を生かした拡大戦略が早くも形になっている

◆「バーガーキング(BKジャパンホールディングス)」の親会社変更

▽時期=2026年1月▽金額=約700億~800億円規模

▽概要=香港の投資ファンドから、米ゴールドマン・サックスへ日本事業が売却された

▽背景=ファンド主導の積極的なマーケティングと店舗急拡大(77店から300店超へ)が功を奏し、買収時(約8年前)から大幅に企業価値が拡大した投資ファンドによる外食EXITの超成功例となった

〈3月〉

◆コロワイドによる「C-United」の買収(カフェ市場へ本格参入)

▽時期=2026年3月公表/4月株式取得完了▽金額=約441億円

▽概要=「牛角」や「大戸屋ごはん処」を展開する外食大手のコロワイドが、「カフェ・ベローチェ」「珈琲館」「カフェ・ド・クリエ」などを全国で約560店舗展開するC-Unitedを完全子会社化

▽背景=手薄だったカフェ・喫茶ジャンルを、一気に国内第5位の規模で獲得するM&A。デザート事業とのシナジーや時間帯(朝・昼・カフェタイム)のポートフォリオ拡充によるリスク分散狙いも

◆すかいらーくHDによる「しんぱち食堂(株式会社しんぱち)」の買収

▽時期=2026年3月公表/4月末株式取得完了▽金額=110億円

▽概要=ファミレス最大手すかいらーくホールディングスが、炭火焼の干物定食をメーンとする「しんぱち食堂」などを運営するしんぱち(全国108店舗)の全株式を取得した

▽背景=消費者ニーズが専門店へ移る中、家庭では再現しにくい価値を持つ特化型和食を取り込んだ。グループの圧倒的調達力や出店ノウハウを生かし、全国展開を進める計画

〈6月〉

◆スターバックス日本法人

▽時期=6月公表▽金額=約4000億~5000億円

▽概要=株式売却のほか、IPOも検討

▽背景=国内2100店舗を展開。日本事業の売却で得た資金を、米本国事業の立て直しに活用する思惑も。確かにブランド完成度、立地、インバウンド需要、商品開発力などいずれも高評価ながら、それが5000億円もの超高額な金額につながるのか、各方面から注目を集めている

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