ジャパンフリトレー、「ギャレット ポップコーン」原宿に1号店 需要喚起で市場拡大へ
プレミアム系ポップコーンが活況を呈している。カルビーグループのジャパンフリトレーは、米国シカゴの老舗ポップコーン・ブランド「ギャレット ポップコーン」の日本1号店「ギャレット ポップコーン ショップス 原宿店」をこのほど開店した。内覧会で江原信社長は「当社は流通菓子のポップコーンのシェアの5割以上を持つ。リーディングカンパニーの責務として、需要拡大と新たな魅了の発信を行う責務がある」とした上で「新たな需要を喚起し市場の裾野を広げ」現在90億円程度のポップコーン市場を100億円規模に育成する考えを示した。
今後の展開について、江原社長は「1号店の状況を見て、関東近県から多店舗化を進める」考えを示し「お客さまをいかにうまく誘導できるかで売上げが変わる」として「カルビープラス」で成功したオペレーションなどの情報を共有化することで、スムーズな店舗運営につなげる考えを明らかにした。現在のポップコーン市場は、プレミアム系商品をテーマパークや映画館など提供する分が約30億円、流通菓子のポップコーン市場が約60億円で計約90億円となる。同社では、流通菓子のポップコーンとは違う領域に進出することで、市場を活性化させ早期に100億円規模に乗せる考えだ。
ギャレット ポップコーンは、全米12店舗、世界5ヵ国で27店舗を展開。手作り製法にこだわった、少しぜいたくなグルメなブランド。ポップコーン粒は、契約農家により特別栽培された大粒のトウモロコシだけを使用し、店舗キッチンで手作りする。好きな味を豊富なサイズから注文することができる。〈キャラメルクリスプ〉と〈チーズコーン〉をミックスした「シカゴミックス」をはじめ〈マイルドソルト〉など全7種を揃える。
モデル・タレントとして活躍していた藤原里奈社長が起業し設立したオリーブポップコーンは、「パロミータス」ブランドがフレーバーの豊富さなどから好調に推移。テレビ番組に取り上げられたことで現在では品薄状態となり、プランタン銀座店では販売個数制限を行うなど人気ブランドに成長している。