数字で読み解くフードサービストレンド:20代のビール離れは顕著
●サワーの飲酒機会は9年で25%増
若者のアルコール離れ、ビール離れがいわれていますが、実際どれくらい減少しているのでしょうか。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CRESTR」によると、2023年7月~24年6月計にビールを飲酒した外食機会を9年前同期(15年:14年7月~15年6月計)と比較すると、58%減と、なんと半数以下になっていることがわかりました。
30~50代の同数値は45%減で、コロナ禍を経て、若者だけでなく他の年代でも外食のビール離れは加速しました。
一方で、20代のサワーの飲酒機会は増加しており、23年7月~24年6月計の9年前同期比は25%増でした。20代のサワーの食機会数の男女比率を見ると、男性より女性がやや多くなっています。時系列で見ると、男性の比率が9年前より高まってきています。
20代のビールはその逆で、男性比率の方がやや高いのですが、9年前と比べ女性比率が高まりました。
サワーは、20代では1食機会当たりの平均杯数が2.3杯とビールの2杯以下より多いことから、今後も引き続きサワーの強化が有効そうです。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)