メニュートレンド:ブレーク間近?ベトナム風お好み焼き 「バインセオ・サイゴン」

2008.07.07 344号 02面

 野菜をふんだんに使い、女性に人気のベトナム料理。ベトナム料理というと、生春巻きやフォーをイメージする人が多いが、「バインセオ」という、いわゆるベトナム風お好み焼きをメーンメニューとするベトナム料理店が有楽町と新宿にオープンし、アジア料理好きやヘルシー志向の女性から注目を集めている。

 2007年10月に第1号店の有楽町イトシア店、そして2008年3月に第2号店となる新宿ミロード店がオープンした「バインセオ・サイゴン」。店名の「バインセオ」とは、いわゆるベトナム風お好み焼きのことで、ベトナムでは野外で火をおこし、中華鍋のような大きな鉄板を並べて作る屋台料理だ。新宿ミロード店の入り口からは、ズラリと並ぶ中華鍋で、バインセオが次々と焼き上がる様子を見ることができる。

 「日本ではベトナム料理といえば生春巻きやフォーが有名ですが、バインセオを食べたことがないという人は多いようです。このバインセオをはじめ、もっとベトナム料理を知っていただきたいというのがこの店のコンセプトです」と同店店長の城野浩二氏。

 ベトナムから招いた調理師によるバインセオの作り方は、まず、米の粉、ココナツミルクとターメリック、卵、そして万能ネギを混ぜた生地を中華鍋全体に流し入れる。その上にあらかじめ炒めた豚と玉ネギ、そしてボイルしたエビをのせ、じっくりと弱火で10~15分、生地がパリパリになるまで焼き上げ、ゆがいたたっぷりのモヤシを挟み、盛り付ける。

 そして食べ方だが、カットしたバインセオと千切りのキュウリ、大葉をサニーレタスで包み、ヌクマム、酢、水、唐辛子、ニンジンと大根の漬け物の千切りを混ぜた甘酢たれをつける。

 「ベトナムでは手を使って巻いて食べますが、日本ではまだなじみがないようで、ナイフとフォークを使って、好みの野菜と一緒に食べるというお客さまが圧倒的に多いですね」と城野氏。

 同店で提供しているバインセオは、「シーフードがたっぷりのバインセオ」(1600円/ハーフ1100円)、「4種のキノコ入り・緑のバインセオ」(1500円/ハーフ1000円)、「桜海老たっぷり・ピンクのバインセオ」(1500円/ハーフ1000円)の4種類。また、バインセオを生春巻きに使うライスペーパーで巻いた「ひとくちロール・バインセオ」(1200円)は、同店シェフのオリジナル料理だが、ライスペーパーで巻いてあるので食べやすいと好評だ。

 同店では、バインセオ以外にも、生春巻きやフォーをはじめ、「蒸し春巻き」(4種類/500~700円)や、バゲットを使ったサンドイッチ「バインミー」(680円)など50種類以上のメニューを揃えている。

 ◆「バインセオ・サイゴン 新宿ミロード店」/経営=ブルーセラドン(株)/店舗所在地=東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿ミロード9F/開業=2008年3月/営業時間=午前11時~午後11時/坪数・席数=56坪・80席/客単価=ランチ1100円、ディナー2200円/1日来店客数=平日150組、休日400組/目標月商=1800万円

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