注目新商品:木野物産、スペイン産ニンニクの販売開始
オリーブオイルなどの輸入を手がけてきた木野物産は、スペイン産ニンニクの取り扱いを始めた。スペイン産のニンニクは世界第9位の生産量で2008年には約14万tを生産し、EU圏内では第1位の規模だ。特徴としては、外観が白色で粒を包む内皮が紫色。マイルドな香りと味で1玉に大きめの粒が8~10粒ある。また日本産と同様のハードネックタイプでかつ、国産品と比べるとコストパフォーマンスが高い。
加熱調理に適しており、イタリア、スペイン料理など西洋料理には最適なニンニクだ。すでに大手スーパーでの取り扱いが決まりつつあり、今後国内各地のスーパーなどでスペイン産ニンニクを見ることができそうだ。また一部の外食でも採用が決まっている。イタリア料理の名店、ラ・ベットラ・ダ・オチアイもその一つ。料理長は「国産や中国産に比べ、料理のコクが格段に増す」と話している。
現在、ニンニクは世界の生産量の約75%を占める中国産が高騰していることで、国内市場の需給バランスが崩れている。これは長期化も予想される。スペインのニンニク協会は同国産品の輸出に力を入れており、今後国内にスペイン産ニンニクが浸透するか注目されるところだ。