こめ油特集
米ぬかを原料とするこめ油は近年、市場規模を急速に拡大し、食用油を代表する成長カテゴリーとなっている。健康価値の報道を契機に、14、15年から注目を集めると、優れた風味や食感維持、生使い・加熱の両用途に対応できる万能性などで需要が拡大。ここ数年は大手の新規参入を含めた露出アップや使い方提案が活発化し、家庭用市場は18年、大幅な2桁増となる67億円(本紙推定)となった。19年も4~6月が前年超えで推移するなど、出足は順調。既存汎用油からのシフトが進めば、将来的には100億円到達の可能性も十分ある。一方で、原料となる米ぬかの調達は依然として難化。特に国産米ぬかは競合の垣根を越えた調達施策が求められ、成長への鍵を握る。(佐藤路登世、村岡直樹)
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◆こめ油特集:急成長の市場規模 風味、クセのなさ、万能性などで需要拡大
乳肉・油脂 2019.08.02米ぬかを原料とするこめ油は近年、市場規模を急速に拡大し、食用油を代表する成長カテゴリーとなっている。健康価値の報道を契機に、14、15年から注目を集めると、優れた風味や食感維持、生使い・加熱の両用途に対応できる万能性などで需要が拡大。ここ数年は大手の新…続きを読む
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こめ油特集:コメ卸・神明HDと木徳神糧が事業参入
乳肉・油脂 2019.08.02●専門店、ヴィーガンメニューも 大手コメ卸では木徳神糧と神明ホールディングス(HD)がこめ油事業に参入している。 木徳神糧は、国産の米ぬかを100%使用した「こめしぼり」を、長年培ってきた主食用米販売ルートを生かし、首都圏や九州の有力スーパーで販…続きを読む
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こめ油特集:築野食品工業 「輸出優良事業者表彰」で農林水産大臣賞
乳肉・油脂 2019.08.02【関西】トップメーカーの築野食品工業は、前期(1月期決算)から直近まで、家庭用中心に順調に売上げを拡大している。ただし業務用では、ボリュームの大きいスナック用途で、少子高齢化や値上げによる需要減が響き、加工向けバルク販売が前年割れ。だが、外食店向けが…続きを読む
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こめ油特集:ボーソー油脂 優れた特性を広く訴求 新体制での活性化図る
乳肉・油脂 2019.08.02ボーソー油脂は国産米ぬか使用の定番商品「米油600g」=写真=を軸に、長くこめ油市場の活性化をけん引している。近年、市場が右肩上がりで拡大する中、おいしさ、健康価値、万能性など優れた特性を広く訴求。近年では産学連携によるレシピ提案や、Webを通じた独…続きを読む