製粉特集
製粉市場の20年度(4~3月)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、マイナススタートとなっている。家庭用の小麦粉製品や小麦粉を含むプレミックス製品などは、巣ごもり需要を追い風に増加しているものの、外出自粛や営業時間短縮などにより、外食、中食業界などが苦戦していることが、トータルで減少している要因だ。カテゴリーでも、パン、麺、菓子のいずれも家庭用が伸びるも、業務用が厳しい状況となっている。7月20日時点でコロナウイルスの感染者は減っておらず、先行きは不透明なままだ。今後の製粉市場活動としては“ウィズコロナ”“アフターコロナ”を見据えた取組みを推進していくことで巻き返しを図りたい。(久保喜寛)
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◆製粉特集:“ウィズコロナ”の対応で巻き返しを 商品開発などで顧客サポート
小麦加工 2020.07.29製粉市場の20年度(4~3月)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、マイナススタートとなっている。家庭用の小麦粉製品や小麦粉を含むプレミックス製品などは、巣ごもり需要を追い風に増加しているものの、外出自粛や営業時間短縮などにより、外食、中食業…続きを読む
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製粉特集:奥本製粉 顧客課題に迅速対応 「美瑛のちから」順調
小麦加工 2020.07.29奥本製粉の19年度小麦粉販売数量(輸出を含む)は、6万2200t(前年比2.8%減)で着地した。小麦粉の用途別構成比は、パン用粉が46.3%、麺用粉が39.1%、菓子用粉が3.8%、家庭用が6.9%、その他が3.9%となった。 2020年1~3月の…続きを読む
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製粉特集:日清製粉・小谷茂常務取締役営業本部長 出荷・収益の拡大目指す
小麦加工 2020.07.29●海外事業は収益改善へ 19年度(19年4月~20年3月)の国内製粉市場は、前年から1ポイントほど減少したと想定する。その要因は、人口減に伴う自然減や昨秋の大型台風の相次ぐ上陸に伴う市況の悪化、10月の増税後の消費マインドの低下、20年に入ると新型コロ…続きを読む
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製粉特集:ニップン・木村富雄常務執行役員 営業活動の質的向上へ
小麦加工 2020.07.29◇ニップン・木村富雄常務執行役員製粉事業本部長製粉営業部長 ●グループ挙げ海外加速 19年度の製粉業界全体の小麦粉販売数量は、前年比で微減となった。前期に引き続いての減少で国内市場の縮小傾向が明確になってきた。輸入小麦の政府売渡価格は5銘柄平均で…続きを読む
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製粉特集:昭和産業・駒井孝哉執行役員製粉部長 マーケティング機能を発揮
小麦加工 2020.07.29●海外は東南アジア推進 19年度の国内の小麦粉の総需要はおよそ約462万tで、ここ数年は460万~470万tの範囲で安定している。2次加工市場は、18年度若干減少したパン市場も回復、パン・麺ともにプラスとなった。パンは前年比2.2%増加した。品目別には…続きを読む
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製粉特集:日東富士製粉・伊藤勇取締役常務執行役員 顧客満足度の向上図る
小麦加工 2020.07.29◇日東富士製粉・伊藤勇取締役常務執行役員営業本部長 ●消費者求める商品作り 19年度の製粉業界の出荷量は、ほぼ横ばいで推移した。出荷量が増加したのは食パン用粉で、特に高級食パン向けの需要増加が大きかったようだ。 日東富士製粉の19年度の小麦粉販売量もほ…続きを読む
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製粉特集:千葉製粉・芝山浩二取締役常務執行役員 開発・営業活動を一体化
小麦加工 2020.07.29◇千葉製粉・芝山浩二取締役常務執行役員製粉・ミックス事業本部長 ●対応細かく専用粉展開 19年度は、輸入小麦粉の政府売渡価格が、それまでの4期連続の値上げから一転して、2期連続の値下げとなった。販売数量では輸出を含めて、前年を少し下回ったとみてい…続きを読む
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製粉特集:熊本製粉・浦郷弘昭取締役企画・SCM本部長 「未来会議」から新商品
小麦加工 2020.07.29●生産・実需者の交流定着 【九州】2019年は輸入小麦の政府売渡価格が2期連続で下がった。4月に若干値上がりしたとはいえ、今年からその影響が出てくるのでは。数量でみた熊本製粉での実績は、特に高級食パンを含めたパン用途で伸びが目立った。そのほかに関し…続きを読む
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製粉特集:大陽製粉・鹿野晋代表取締役社長 原産地と気候変動に対応
小麦加工 2020.07.29●「Elite」で菓子用途拡大 【九州】昨年度の製粉業界全体をみると、SBSカテゴリーIIIがスタートした後、原料調達で創意工夫が求められる流れが浸透してきた。 大陽製粉でも、小麦の調達先を広げることができ、昨年にドイツ産小麦100%使用の小麦粉「El…続きを読む