中国地区小売流通特集

小売 2021.07.21
中国地区小売流通特集

 ◆コロナ禍、地域のライフラインに高まる重要度
 中国地方では少子高齢化や人口減少が引き続き進行しているが、依然としてドラッグストア(DgS)や食品スーパー(SM)の新規出店が続いており、食品関係の売場面積の拡大が続いている。また、昨年からは新型コロナウイルス感染症の拡大により社会生活は一変し、中国地方でも広島県や岡山県に緊急事態宣言が発令されるなど地域社会全体に影響が出ている。そうした状況下で中国地方で展開する食品スーパー各社では、再編や新規出店、店舗リニューアルなどが行われており、厳しい環境下で生き残りをかけた動きが続いている。数年前から自然災害発生時におけるSMのライフラインとしての存在価値が高まっているが、今回のコロナ禍でもその重要度は増している。地域住民になくてはならない店舗を目指し、各社ともさまざまな店舗運営を行っている。今回は、今春に広島市内にオープンした新店舗2店と大型改装行った1店舗を取材した。それぞれの店舗の特徴や商品施策などをまとめてみた。(中国支局長=浜岡謙治)