東北地区新春特集
東北は広く、北と南で、あるいは県ごとに異なった食文化が育まれてきた。このため足元のマーケット中心で、全国向け商品をつくる準NBメーカーが少ない。観光客に喜ばれる銘品はあくまでも銘品であって、土産物店、百貨店での販売で良しとしてきたきらいがある。しかし長引くコロナ禍、需要の激減で軌道修正を余儀なくされているところが少なくない。
一方、地域限定とはいえ、小売や卸のさまざまな指摘を受けながら、愚直にものづくりを続け、変わらぬ支持を集める中小メーカーもある。老舗の高額商品と違って買い物かごにポンと入れられる商品は、高齢化社会で消費の二極化の一方を支えていくことになろう。(東北支局長=三沢篤)
-
◆東北地区新春特集:地域根差すものづくり 東北の中小メーカー
総合 2022.01.26東北は広く、北と南で、あるいは県ごとに異なった食文化が育まれてきた。このため足元のマーケット中心で、全国向け商品をつくる準NBメーカーが少ない。観光客に喜ばれる銘品はあくまでも銘品であって、土産物店、百貨店での販売で良しとしてきたきらいがある。しかし…続きを読む
-
東北地区新春特集:青森県の健康・減塩「だし活」 商品見直し新たな活動開始
調味 2022.01.26北へ行くほど塩分摂取量が多く、寿命も短くなる。その代表が青森県だ。直近でも平均寿命は男女ともワーストワンで、「短命県」といったありがたくない称号をいただいている。汚名返上に官民挙げて取り組んでいる青森県だが、2014年4月にスタートした「だし活」事業…続きを読む
-
東北地区新春特集:丸大堀内・堀内剛博社長 だし活事業活性化を
卸・商社 2022.01.262014年に県から、だし活活動に参加してほしいというお声があって協議会に参加した。生まれ育ってきたところであり、味が濃いと昔からいわれてきて、それが食文化のベースになっている。 減塩活動でヒントになったのが、長寿の長野県だ。さまざま勉強させてもらい…続きを読む
-
東北地区新春特集:会津中央乳業・二瓶孝也社長 風味とコク、会津「べこの乳」
乳肉・油脂 2022.01.26会津中央乳業の創業は1948年。シベリア抑留から帰ってきた創業者の二瓶四郎氏が福島県会津三島町の実家から搾りたての牛乳を分けてもらい始まった。会津の人々に親しまれている同社トレードマークのお下げ髪の少女はつらい体験から生まれたものだ。戦後の引き揚げの…続きを読む
-
東北地区新春特集:アクツフーズ・阿久津智以社長 次代対応で基盤を確立
農産加工 2022.01.26◆同業大手とアライアンス視野 2020年6月に農林水産省が発表した「こんにゃくをめぐる事情」の需給動向によれば、コンニャクイモの供給量は13年度6300t、そのうち国産5000t、輸入品が約1300t。18年度が5600t、同国産5000t、輸入品…続きを読む
-
東北地区新春特集:はたけなか製麺・EC事業部 佐藤裕二氏 CFで白石温麺アピ…
小麦加工 2022.01.26はたけなか製麺は、昨年クラウドファンディング(CF)のMakuakeで白石温麺をアピールしている。第1弾21年5月、第2弾は同11月で、目標金額を大幅に超える反響があって、今後の展開に弾みがついている。「もともとMakuakeが単なる手法でしかなくて…続きを読む
-
東北地区新春特集:大沼製菓・大沼弘輝社長 競争に勝つ地域密着の和菓子
菓子 2022.01.26地方の中小菓子メーカーは多いが淘汰(とうた)も進んでいる。販路先の獲得とそのための競争で体質を弱めている。単品大量生産だったらいいのだが、求められるのは多品種だ。店舗に陳列する際には多くの種類があって、選ぶ楽しみに対応しなければならない。当然、生産性…続きを読む