長野・山梨地区夏季特集
酷暑が続く甲信エリア。「ウィズコロナ」シフトが進む中、3年ぶりに行動制限のない夏となったが、悪化の一途をたどる製造・物流コスト、円安、感染拡大第7波など数えきれない負の連鎖に、域内食品業界の疲弊は深刻だ。本紙が長野、山梨両県の食品メーカー、食品卸、食品小売業、外食業らを対象に行った調査では、景況感について半数以上が「改善」「やや改善」と答え、売上げも回復傾向が見えるものの、厳しい収益環境にあえぐ状況がうかがえる。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆長野・山梨地区夏季特集:過酷な夏 変化とらえる一手を模索
特集 総合 2022.08.19●コスト高、コロナ第7波 負の連鎖にあえぐ業界 酷暑が続く甲信エリア。「ウィズコロナ」シフトが進む中、3年ぶりに行動制限のない夏となったが、悪化の一途をたどる製造・物流コスト、円安、感染拡大第7波など数えきれない負の連鎖に、域内食品業界の疲弊は深刻…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:小売流通=市場再構築へ 進むスクラップ・アンド・ビル…
特集 小売 2022.08.19人口減少などを背景に市場規模の縮小が続く、甲信エリアの食品マーケット。食品スーパー(SM)は長野のツルヤ、山梨のオギノといった地元チェーンが強さを誇るが、店舗拡大が著しいドラッグストア、ディスカウントストアらとの業態を超えた競合が過熱する。郊外では大…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:地域卸=地域深耕で支えるエリア流通
特集 卸・商社 2022.08.19市場規模の縮小と弱体化で足元が揺らぐ、甲信エリアの中間流通業界。長引くコロナ禍で業務筋の苦戦は続くが、この春から国や自治体のコロナ対策が行動制限を伴わない形にシフトしたことで、観光需要や外食ニーズなどは回復基調にある。ただ、域内の卸各社からは、感染拡…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:食品関連企業動向=「値上げ」9割超 取引先・消費者の…
特集 総合 2022.08.19本紙は、長野・山梨両県に本社や拠点を置く食品関連のメーカー、卸、小売業、外食業など約120社を対象に、今年上半期の業況や値上げ・価格改定の実施状況、「ウィズコロナ」「アフターコロナ」に向けた対策、戦略などを聞くアンケート調査を行った。調査期間は7月1…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:農産加工=原材料価格高騰が直撃 コロナ後需要創出へ準…
漬物・佃煮 特集 2022.08.19豊かな自然に囲まれた甲信エリアは、野菜・果実原料の宝庫。長野県はエノキ茸や本わさび、山梨県はブドウ、桃などの生産量で日本一を誇る。これら農産物を主な原料に、地域の農産加工業は食品製造業を黎明期からリード。日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品分野…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:信州味噌・醤油=「大手偏重」加速に危機感
調味料 特集 2022.08.19「信州味噌」の地元、長野県は大手から中小、「蔵」規模の醸造業者まで約100のメーカーがひしめく味噌大国。全国の味噌出荷量に占める県のシェアは、50%を超える。全国味噌工業協同組合連合会がまとめた21年の県味噌実出荷量は20万961tで、前年を0.5%…続きを読む
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長野・山梨地区夏季特集:信州そば・乾麺=進む高付加価値化
麺類 特集 2022.08.19そばの一大ブランド「信州そば」。観光需要も大きなウエートを占める外食はもちろん、麺製品の分野でも抜群の市場認知度を誇り、地域の食品産業をけん引している。中でも明治期に長野市で誕生した乾麺・乾そばは長野県が製造量で全国トップに立ち、市場シェアの40%超…続きを読む