昆布茶特集2023
食品屈指の伝統産業であり、日本独自の嗜好(しこう)品でもある昆布茶市場が、需要期を迎えている。同市場では近年、料理用途の拡大と飲用需要の停滞が進むなど消費構造が大きく変化。一方で市場規模トータルでは50億円前後の規模でほぼ安定して推移している。(村岡直樹)
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◆昆布茶特集:料理・飲用拡大も環境厳しく 市場活性へ好材料多数
嗜好飲料 特集 2023.10.06食品屈指の伝統産業であり、日本独自の嗜好(しこう)品でもある昆布茶市場が、需要期を迎えている。同市場では近年、料理用途の拡大と飲用需要の停滞が進むなど消費構造が大きく変化。一方で市場規模トータルでは50億円前後の規模でほぼ安定して推移している。22年…続きを読む
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昆布茶特集:道産昆布生産量=ついに1万1000t割れ
嗜好飲料 特集 2023.10.06原料である昆布の国内生産量の減少傾向に歯止めが効かない。全道の漁業協同組合で構成される北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)による道産昆布の生産量(供給量)は長く低迷が続くが、22年は過去最低となる1万0970tとついに1万1000tを割った。1…続きを読む
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昆布茶特集:飲用=喫飲機会増加も追い風
嗜好飲料 特集 2023.10.06昆布茶本来の楽しみ方でもある飲用向け提案は、コーヒーやミルクティー、抹茶などプレミックスタイプ飲料の台頭・定着に伴う店頭での品揃え減や、喫茶店や飲食店での非定番化、かつての“振る舞い昆布茶”に代表される歳時での飲用慣習の消失に伴い、多くの伸びしろを抱…続きを読む
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昆布茶特集:料理用=“味付けの主役”広がり
嗜好飲料 特集 2023.10.06優れたうまみや水溶性、簡便性を生かした昆布茶の料理用途は、鍋やパスタ、和食全般などをはじめとする多彩なメニューで着実に浸透している。主に顆粒・粒状タイプ製品を軸に業務用(外食・中食向け)・家庭用の両分野で年々浸透が進んでおり、特に新型コロナ直後は内食…続きを読む
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昆布茶特集:加工用=フレーバー戦略を支援
嗜好飲料 特集 2023.10.06昆布茶は加工食品向け調味料の一つとして、スナック菓子、米菓、冷凍食品や惣菜、さらにはメニューソースなどさまざまな分野で活用されている。料理用途と同様、優れたおいしさやうまみ、水溶性を生かすものだが、いずれも高い反響を獲得。最終市場のフレーバー戦略を支…続きを読む
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昆布茶特集:輸出用=潜在需要秘めて要注目
嗜好飲料 特集 2023.10.06昆布茶の輸出用(海外)分野は、おいしさ成分である「UMAMI」が国際的に高い認知を得ていることに加え、秋以降さらに加速的に増加するとされる訪日外国人によるインバウンド需要・土産需要を背景に、極めて高い可能性を秘める。 輸出用分野は欧米や東アジア・東…続きを読む
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昆布茶特集:需要期迎え活性策本格化
嗜好飲料 特集 2023.10.06秋冬の需要期を迎え、参入メーカーでは昆布茶の魅力訴求を通じた活性策を本格化している。完全定着の局面を迎えている料理用途では、優れた特徴を生かしたメニュー提案や用途提案がさらに進み、飲用向けでも優れたおいしさや昆布の価値を高める新商品が多く揃う。新ジャ…続きを読む
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昆布茶特集:玉露園食品工業 市場活性化を継続 注目の新商品評価得る
嗜好飲料 特集 2023.10.06玉露園食品工業は1916(大正5)年の創業以来、1世紀以上にわたって昆布茶市場の浸透・発展に貢献、最大手としてさまざまな市場活性化を継続して実施している。近年では、飲用・料理両用途の活性化を図る事業戦略を着実に実施しているほか、夏場の飲用需要への対応…続きを読む
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昆布茶特集:日東食品工業 業務用ルート注力 調味料としてアピール
嗜好飲料 特集 2023.10.06日東食品工業の23年8月期昆布茶売上高は、家庭用ルートが堅調に推移し、業務用ルートも回復傾向にあることから前年比増での着地となった。ただ、業務用ルートは19年度実績には戻っていないこともあり、今期も引き続き業務用ルートの営業強化を図っていく方針だ。 …続きを読む
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昆布茶特集:不二食品 料理用定着2桁増 SNS通じレシピ発信
嗜好飲料 特集 2023.10.06不二食品の昆布茶販売は好調で、今年は前年から2桁近い伸長で推移している。「料理用途の定着が進んでいる。今春にTV番組で昆布茶が取り上げられた効果もある」(藤井隆義社長)という。同社ではホームページのアクセス数がここ数年、大きく増加しており、トップペー…続きを読む