7月23日。今日は天ぷらの日
7月23日は大暑の日。夏の暑さに負けず、天ぷらを食べて元気に過ごすことを願って天ぷらの日とされた。
無糖プレミックスの歴史は天ぷら粉から始まった
家庭用無糖プレミックスの第1号は1961(昭和36)年に昭和産業が発売した「即席天ぷら粉」で、日本人の料理嗜好ともマッチして着実な伸びを続けた。
1970(昭和45)年日本製粉が「チキンフライミックス」を発売した。1974年、衣材をまぶして揚げる「から揚げ粉」が日清フーズ・オーマイから発売された。 この新しい食べ方は急速に全国に行き渡った。
1985(昭和60)年に日清フーズが「お好み焼粉」を、翌年に 「たこ焼粉」を発売し、新規参入が相次いだ。お好み焼き・たこ焼き料理は地方により独特なも のがあり、具入り製品など消費者ニーズに応じた製品の発売により市場は大きく拡大した。
1992(平成4)年に昭和産業の「お肉をやわらかくするから揚げ粉」がヒット商材となり、 揚げ物市場全体が活性化した。1994に日清フーズより「コツのいらない天ぷら粉揚げ上手」が 発売されると、天ぷら粉の機能性タイプが製粉各社のみならず、異業種の花王からも発売され、市場が活性化して需要の底上げが図られた。2011(平成23)年にはレンジ対応で油不要の「レンジでチンするから揚げ粉」が昭和産業より販売され、新規需要者の取り込みに成功した。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:日本プレミックス協会 秦 英世))