8月29日。今日は焼肉の日
8月29日は全国焼肉協会が制定した焼肉の日。語呂合わせに由来し、焼肉を食べて夏バテを防いでほしいという思いが込められている。
肉を焼いて食べる習慣が広がったのは高度成長期以降
明治の文明開化は、食にも大きな変化を遂げさせたが、「牛鍋」が代表する食肉革命は肉を「煮て食する」「炒めて食する」「揚げて食する」文化を発達させてきた。
これに「焼いて食する」の習慣を持ち込んだのが焼肉のたれで、急速にクローズアップされたのが1967(昭和42)年、エバラ食品が大量生産方式と、「肉を焼いて食べる新しい肉の食べ方」の徹底PRで、消費者指向してきたのが起因になった。
時代背景も、マトン、ラム、牛などの輸入肉の増加や肉の適正価格など消費者層に受け入れられる素地はできていたが、焼肉が急速に伸びたなかに、食肉 扱い業者の積極的な理解と販促活動が普及の原動力になったのはいうまでもない。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:エバラ食品工業株式会社 浅野 幸))