12月11日。今日は胃腸の日
12月11日は日本大衆薬工業協会(現 日本OTC医薬品協会)が制定した胃腸の日。日付は「胃にいい」の語呂合わせに由来する。
胃腸の味方、納豆
大豆そのものが体にさまざまな効き目をもたらすことは古い時代から知らされ ていた。平安時代につくられた 「医心方」という医書のなかに、大豆のさまざまな体への効能が書かれている。「大豆を炒り、熱いうちに酒の中に入れて飲むと、中風(脳卒中)が口噤(言語障害)を緩和し、産後の肥立ちをよくする」などと書かれている。 また「一年食べ続けると、体が軽くなり、精力が増す。長いこと食べ続けると胃腸の機能を高める……」と記載されていて、昔から大豆の健康効果はいわれていた。大豆は脂質、炭水化物、カルシウム、鉄、各種ビタミンといった栄養を豊富に含む。さらに「畑の肉」とよばれるようにたん白質を多く含んでいるのが特徴である。
納豆はその大豆を発酵させているので、消化吸収の効果が向上したり、大豆そのものに納豆菌が醸す栄養素や機能性成分が付加されるため、より機能的な食品になることがわかってきている。
納豆ならではの食品としての機能性では代表的なものは「ビタミンK2」「納豆菌」「ボリアミン」がある。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国納豆協同組合連合会 松永 進))