今日は何の日

2月18日。今日は冥王星の日

1930年2月18日、アメリカ・アリゾナ州にあるローウェル天文台でクライド・トンボーが冥王星を発見した。太陽系の第9惑星とされたが、2006年に惑星の定義が定められ、冥王星は惑星ではなく準惑星に分類されることになった。 ローウェル天文台のあるアリゾナ州は良質な油が搾れるサフラワーの主産地である。

乳肉・油脂 今日のキーワード: 植物油

動脈硬化症を予防する高オレイン酸タイプのサフラワー油

サフラワーはキク科の植物で当初、花(紅花)が織物の染色や食物の臭い付け、着色などに利用されていたが、その後、種子から油をとって食用、工業用 に供されるようになった。

種子の形態はひまわりに似ているがやや小さく、殻は光沢ある黄白色をしている。油分は25 ~45%である。

原産地は中近東であるが、現在では米国(カルフォルニア州、 アリゾナ州)、メキシコ、インドなどが主産地である。

サフラワー油は、紅花の種子から圧抽法によって採油される。わが国では2004(平成16)年以降国内での圧搾は行われておらず、現在では原油や半精製油を輸入し、これを精製して供給されている。

サフラワー油には、高リノール酸タイプと高オレイン酸タイプがある。

高リノール酸タイプの脂肪酸組成は、必須脂肪酸であるリノール酸67.8~83.2%がもっとも多く、オレイン酸8.4~21.3%、パルチミン酸5.3~8%、ステアリン酸1.9~2.9%などである。

高オレイン酸タイプのそれは、オレイン酸70~83.7%、リノール酸9~19.9%、パルチミン酸3.6~ 6%、ステアリン酸1.5~2.4%、リノレン酸0~1.2%である。

高リノール酸タイプは、リノール酸の血中コレステロール低下作用が認められ、動脈硬化症予防の意味からも食用としてその有用性に関心がもたれている。 生食用のサラダ油などに用いられる。高オレイン酸タイプは、熱安定性に優れているので、フライ・天ぷらなどの加熱用にも適している。工業用としては、リノレン酸の含有量が少ない乾性油であるためペイント、印刷インク、アルキッド樹脂塗料に用いられる。

(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』一般社団法人 日本植物油協会  島田 純))

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