6月20日。今日はワインの日
毎月20日はワインの日。フランス語でワインを指す「vin(ヴァン)」と 20を意味する「vingt(ヴァン)」の音が似ていることに由来する。
古代ローマ時代、ローマ時代に発展したワイン醸造
古代ローマ時代になるとワインは大量に消費されるようになり、ブドウ農場経営が大規模に行われるようになった。カエサルはガリア征服後に現在のボルドーを統治し、ワイン造りを奨励したが、ワインの貯蔵や運搬に樽が用いられるようになり、ワインを樽で長期間熟成すると品質が向上することが知られるようにもなった。ローマ人はガリアやドナウ川沿いに新しいブドウ園を造営し、さらに北上してライン川左岸のラインプファルツ、ラインへッセン、バーデン、ヴュルテンべルクなどの地域でブドウ栽培を行った。一方、 イベリア半島ではエブロ川やグアダルキビール川をさかのぼって、現在のスペインのリオハを植民地にした。
ローマ時代には、ブドウの栽培・整枝法の開発、土壌改良法も行われた。また甘口のワインを造るためにブドウを乾燥させて果汁を濃縮する、ブドウ果汁 を沸騰させて濃縮する、蜂蜜を加えて甘くする、などの特殊な醸造が行われた。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:東京農業大学 佐藤和夫))