凍結乾燥食品特集2024

総合 2024.10.09
凍結乾燥食品特集2024

 凍結乾燥食品市場の近年は、家庭用のフリーズドライ(FD)成形食品を中心に市場を大きく伸長してきた。日本凍結乾燥食品工業会による23年度生産量調査によると、FD成形食品生産食数は前年比6.1%減の6億3099万食に減少した。一方で素材生産量は同4.6%増の7595.6tとなった。食数の減少が明らかとなったFD成形食品だが、長期的な成長については各メーカーの自信は揺るがない。多くのメーカーが生産設備増強や効率化を進めていることがその理由だ。これにより生産能力はこれまで以上に伸びることとなる。FD成形食品はその簡便性の高さや栄養価や香り、味覚の保持などで優れる。これらへの消費者からの理解は、味噌汁やスープの普及で進んでおり、今後、新たなジャンルの製品が投入されることで市場は加速をつけた成長が見込まれる。(高木義徳)