業界TOPICS:タイミー×ワタミ業務提携 スキマバイトだけのSUBWAY
スキマバイトサービスを提供するタイミーとワタミ子会社のWATAMI FAST CASUALはこのほど業務提携し、店舗運営のモデルケースとして4月、「サブウェイ ヨコハマベイサイド本店」をオープンした。タイミーが大手外食チェーンと業務提携するのは初。ワタミは昨年10月、サンドイッチチェーン「SUBWAY」の国内での経営権を獲得し「日本サブウェイ」を完全子会社化した。ヨコハマベイサイド本店は“新生サブウェイ”を象徴する旗艦店の位置付け。
両社で取り組む店舗運営モデルは、パターンA「店長、従業員全員がタイミーワーカー」、パターンB「店長はワタミ社員、従業員はタイミーワーカー」、パターンC「店長はワタミ社員、従業員はタイミーワーカーとワタミ直接雇用のアルバイト」の3パターンを想定している。「サブウェイ ヨコハマベイサイド本店」はパターンBで運営し、現在80~100人のタイミーワーカー登録者を確保しており、円滑な店舗運営は十分可能、とワタミの渡邉美樹代表取締役会長兼社長CEOは見込んでいる。
4月に開催された記者発表会でタイミーの小川嶺代表取締役は「ミナデインと共同運営している新橋の居酒屋『THE 赤提灯』でパターンBの実証実験を約2年間実施した結果、ワーカーとのマッチング不足で休業やヘルプが必要となったことは一度もない」として、この店舗運営モデルの成功を確信している。また「THE赤提灯で働いた飲食業未経験者タイミーワーカーのうち約62%が、習得したスキルを生かして飲食業で継続的に働いている。今回の業務提携は、飲食業界における労働力不足の課題をタイミーがパートナーになることで解決していく、その幕開けとなるプロジェクト」と語った。
タイミーでマッチングしたワーカーを採用する際には、時給プラス約3割の手数料が必要になるが、ワタミの渡邉代表取締役会長兼社長CEOは「求人広告や教育研修などの採用コスト、福利厚生費を考えると利益は見込める。タイミーワーカーは長期採用につながる例も多く、費用対効果は高い」と、考えを述べている。