
2026年上期(1〜6月)の食品業界を天気予報形式で占います。
物価上昇が続く一方、消費者の節約志向は根強く、価格に見合う価値を選別するメリハリ消費が定着しつつあります。市場全体では大きな伸びは見込みにくいものの、堅調な推移が予想されます。健康・美容志向の高まりや単身・少人数世帯の増加、簡便・個食ニーズの拡大に加え、インバウンド需要や気温上昇への対応も重要なテーマとなり、「簡便」「健康」「美容」「個食対応」「価格優位性」をキーワードに、機能性や栄養価値を強みに持つカテゴリーに明るい材料が見られそうです。
26年上半期104カテゴリーの天気予報概要

天気マークの指標
(前年同期比)7%増≦快晴、3%増≦晴れ<7%増、0%≦晴れ間<3%増、3%減<曇り<0%、雨≦3%減
本紙が取り上げた食品・酒類など104カテゴリーのうち、前年比7%以上の高成長が見込める「快晴」予報は「冷凍米飯類」のみとなった。同0〜3%増未満の「晴れ間」予報は半分以上を占め、目立つ伸長カテゴリーは少ないものの堅調な上期となりそうだ。高市政権が打ち出す積極財政で企業の業績回復や国民の可処分所得引き上げが実現できれば「消費拡大の可能性も期待できる」と前向きな声も聞こえる。節約志向の一方で高品質な商品を求めるメリハリ消費も続く見込み。…続きを読む
ドライ食品
物価高への対応次第
味噌
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晴れ間
消費者に価値伝える機会獲得を
出荷量が回復し縮小傾向は下げ止まり。1〜9月は25万8591t。多様な形態展開や輸出拡大を追い風に、商品価値を伝える接点づくりが今後の焦点となる。
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即席麺
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晴れ間
金額ベースの成長は鈍化傾向
節約志向を背景に数量は底堅いが、低価格品やPB拡大で金額成長は鈍化。価格改定の行方と、袋麺・汁なし商品の価値訴求が今後の焦点となる。
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米粉
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雨
需要増加も原料米不足が深刻
グルテンフリー需要で米粉市場は拡大が続くが、主食用米高騰で原料米不足が深刻。備蓄米放出で一時対応するも、価格上昇下で米粉独自の価値訴求が成長の分かれ目。
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包装もち
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晴れ間
秋までに価格再改定の可能性
国産もち米高騰で相次ぐ値上げとダウンサイジングが進行。原料転嫁が追いつかず、秋までに再改定の可能性も高く、1kg超1000円時代を見据えた対応が課題。
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清涼飲料
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曇り
節約志向による影響強く
物価高と価格改定で節約志向が強まり、数量は減少基調。24年は生産量約2359万klと微増も、26年は数量減を想定。無糖系は堅調で明暗が分かれる。
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シリアル
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曇り
共通課題に取り組み底上げへ
横ばい基調。25年1〜10月は金額1.2%減と買い控えが影響する中、パフ・ビッツなど子ども向けが伸長。業界連携で大人喫食定着と秋冬需要喚起が底上げの鍵。
菓子
安定成長へ多様化進む
スナック菓子
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晴れ間
生産強化で6000億円超へ
生産力強化で数量回復へ。25年は金額前年比2%増と堅調で、26年は新工場稼働を追い風に6000億円突破が視野。定番と高付加価値の二極化が成長を支える。
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チョコレート
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晴れ間
購買行動変化への対応続く
価格改定で数量減も、金額は底堅い。25年は平均売価約228円に上昇し購買抑制が進む一方、小容量チョコ(約140円)が伸長。行動変化対応が鍵。
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キャンデー
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晴れ
グミと健康価値の両軸で拡大
グミが若年層起点に拡大し市場をけん引。生産数量17万t規模へ成長。のどあめなど健康価値も通年化し、両軸で市場は拡大基調。
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米菓
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晴れ間
定番ブランドへの回帰強まる
値上げ局面で定番回帰が進行。各社は販促やコラボで下支えする一方、加工用米やもち米高騰が重荷。原料対応と価値再訴求が成長の鍵。
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酒類
ビール税の一本化注目
ウイスキー
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晴れ間
節約と品質に消費二極化
物価高下でも需要は底堅く、節約志向と高品質志向の二極化が進展。体験提案や手頃な価格帯拡充で裾野拡大に期待。
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清酒
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晴れ間
「酒ハイ」体験でユーザー獲得
25年1~9月の課税移出量は24万klと微増。値上げ局面で低アル商品や炭酸割り「酒ハイ」の体験提案が新規需要を促し、文化発信も追い風。
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ノンアルコール飲料
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晴れ
業務用での拡大本格化へ
健康志向と「あえて酔わない」選択が定着。家庭用を基盤に、業務用での展開が本格化し、輸入・国内大手の積極施策が飲用シーン拡大を後押しする。
ビール類
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晴れ間
大手メーカーの活動が活発化
システム障害の影響で延期されていた新商品・限定品が一斉に投入。10月の税率一本化を見据え、主力ビール中心に棚割り提案や施策が活発化する。
チルド・日配
健康訴求で活性化も
牛乳
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晴れ間
需要喚起へ新たな局面入りも
値上げ影響で消費低迷が続く中、業界横断の需要喚起策が本格化。生乳は増産基調だが牛乳消費は減少。プロジェクト展開や容量提案で新年度へ回復の糸口を探る。
チーズ
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晴れ間
購入の間口広げる積極策を
下げ止まりの兆しが見え、調理用途や甘味系が支えとなる。円安で原料負担は残るが、行政データでは24年に消費が増勢へ。日常使い定着が焦点に。
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納豆
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晴れ間
加工品販売増え市場盛り上げへ
健康・節約志向を追い風に第4期成長が継続。25年1〜9月も堅調で、加工納豆や輸出が拡大。年間生産は約41.5万tに達し、市場の裾野が広がる。
漬物
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雨
原料生産減の状況続くか
原料確保難が長期化し供給制約が続く。25年1〜9月生産量は53万3032tで5.5%減。業界は簡便提案や用途拡張で需要維持を図るが、構造的課題の行方が注目点。
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冷凍・アイス
冷凍米飯類は快晴に
冷凍調理品
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晴れ
数量増へ動きあり伸び堅調か
数量回復へ持ち直し基調。値上げ反動下で市場は8000億円超の見通し。各社は価格再設計を見直し、節約と使い勝手の両立が焦点。
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冷凍米飯類
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快晴
ワンプレートけん引で拡大継続
個食志向を追い風にワンプレート品が伸長。今春の価格改定が焦点となり、各社は使い勝手や時間価値を前面に、新たな選択理由を提示できるかが問われる。
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冷凍デザート
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晴れ
ホテルのほか給食も引き合い
市場は拡大基調。業務用が構成比約75%を占め、宿泊・給食向けで省力型提案が進展。現場課題に応える商品選別が焦点となる。
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アイスクリーム
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晴れ
値頃感追い風に引き続き伸長
需要は気候追い風で堅調。25年度上期は約3%増。値頃感と品質を武器に、低糖・濃厚系や季節提案で食シーン拡張が進む余地。
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その他
節約傾向が依然影響
プラントベースフード
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晴れ間
外食導入から接点広げ再拡大も
外食導入が進み接点拡張で再成長模索。25年は約1250億円規模で着地。ホテルなどで採用が広がり、家庭用波及が次の伸び筋に。
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プロテイン
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晴れ
植物性で女性層取り込み期待
高タンパク関連は拡大基調が続く。指数217.9(19年比)と成長段階にあり、植物由来の広がりで新たな層への浸透が今後のポイント。
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コメ
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雨
仕入れ高・販売安の可能性も
高値による需要減が深刻。精米消費量が落ち込む中、売場は3000円台のブレンド・輸入系が台頭し業務用途も吸収。先行きは値下げ観測と消費細りの綱引きが焦点。
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惣菜
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晴れ
冷惣菜需要高まり開発加速も
引き続き着実な成長を予想。24年市場は11兆2882億円。少人数化と調理回避を背景に、低温帯の即食・温め簡便を軸に品ぞろえ刷新が進む。次の定番創出が鍵。