業務用加工食品ヒット賞 洋食部門:ケンコーマヨネーズ「ガーリックバターソース」
◇ガーリックトースト
■作り方/(1)食べやすくカットしたパリジャンの切り口に、ガーリックバターソースを塗る。(2)オーブンで焼き、パセリを振りかける。
◇イカのニンニク醤油焼き
■作り方/(1)フライパンにサラダ油を熱し、輪切りにした生イカを炒める。(2)火が通ったらガーリックバターソースと醤油で味を付け、皿に盛り付ける。(3)万能ネギをトッピングし、レモンを添える。
◇ポテトとベーコンのガリバタチーズ焼き
■作り方/(1)ジャガ芋、ベーコンを鉄板にのせ、ガーリックバターソースをかける。(2)ピザ用チーズをのせ、200度のオーブンで10分程度焼く。(3)お好みでフライドガーリックとパセリをトッピングする。
◇ガーリックバターチキンのカスクート
■作り方/(1)横1/2にカットしたカスクートの切り口にマヨネーズを塗る。(2)グリーンリーフ、トレビス、ローストチキンの順に挟み、ガーリックバターソースをかける。
◇ありそうでなかった
「ガーリックバターソース」はバターとガーリックの絶妙なコンビネーションを味わえる風味豊かなソース。冷蔵しても固まらず液体状で、加熱しても焦げにくいため、かける、付ける、漬ける、塗る、染み込ませる、和える、炒めるなどのバターでは手間のかかる調理が簡単にできることが特長だ。
この商品の開発は、09~11年度の中期経営計画「KENKO Victory ROAD」で、「マヨネーズ・ドレッシング類からソースへ領域を拡大する」戦略の一環として、たれ・ソース類の開発強化を打ち出す中、“ありそうでなかった”“あったらいいね”という発想が出発点。ベーカリー業態のユーザー向けに、バターをさらに使いやすいかたちにできないか、商品開発部門とメニュー開発部門とが連携し、試行錯誤しながらユーザー目線でより使いやすい商品を目指した。単なるバターではなく、ガーリックを入れることでひと味工夫。一般的なバターに比べて脂肪分を少なくし、加熱しても焦げにくいソースが完成した。液体状にすることで使いやすく、500mlの小型サイズなので片手でも扱える。同社ではこれまで1リットルサイズが中心だったが、今回はユーザーのオペレーションの簡易化を重視した。
“味の濃さ”にもこだわり、さまざまなテストを繰り返しながら、トーストやサラダ、魚介系など、幅広いメニューに使用できる理想の“味の濃さ”にたどり着いた。塩は味わい深いドイツの岩塩「アルペンザルツ」を使用している。
昨年7月の発売以降、前月の2倍近い販売実績を毎月計上し、特にグループ総合フェアで紹介した11月以降はさらに大きな伸びを見せた。ベーカリーだけでなく、魚介系メニューにも相性がよいことから、居酒屋や回転寿司など多様な業態で支持を集めた。500mlという容量からC&Cや生協への導入も進み、ユーザー層は一般消費者にも広がりつつある。今期(12年4月~13年3月)は4、5月の2ヵ月で、年間販売目標の4割を超える販売実績を上げており、好調な滑り出しを見せている。
今春には給食関係のユーザーからの要望もあり、ガーリックを抜いた「バターソース」を発売。また「イタリアンバジルソース」や「同 アンチョビガーリックソース」など、世界各地で使われているソースにも着目し、ソースカテゴリーのさらなる強化へラインアップを拡充した。今後も、これまで培った技術・ノウハウを生かして、マヨネーズ・ドレッシングからさらに幅を広げた分野にも積極的にアプローチしていく方針だ。