サルモネラ菌で一家4人全員が食中毒
北区の会社員(47)宅で一家四人全員がサルモネラ菌による食中毒になり、長男の中学三年生(14)が死亡した。東京都衛生局の調べによると、この家族以外に食中毒症状は報告されていないが、家庭で調理した食事が原因と見られる。
先月11日午前6時ごろ母親が下痢や発熱を訴え始めたのに続いて、長男、長女、父親の一家全員が発症。とくに長男は下痢の回数が一日数十回に及び救急車で病院に運ばれたが、13日午前零時半死亡が確認され、胃の残留物と血液からサルモネラ菌が検出された。
サルモネラ菌による食中毒は、菌が体内に入ってから八~四八時間で発症する。同局では、10日夕食の干海老入ニラ卵炒め、納豆入り生卵などが原因かとみて調べている。なお都内でサルモネラ菌による食中毒で死者が出たのは一九八二年6月以来。