ほっとコーヒータイム(112)「コク」という言葉

2018.01.01 270号 06面

 前号に続き、コーヒーの味を表す言葉の話。コーヒーの味の表現では「コク」という言葉もよく使われます。「コクがある」というと、物事に深みが感じられるさま、物事に独特の趣が感じられるさま、味の良い食べ物を形容する表現(Weblio類語辞書)など、いわゆる深イイ感じとして使われています。

 ところが、コクを漢字で書くと酷。とたんにイメージが一変します。訓読みでは、ひどい、むごい、きびしい、はなはだしいと読み、残酷、苛酷など負の意味合いや強調表現として使われます。

 酷の漢字の成り立ちは、穀物が熟したことを表したものとされています。「コクがある」と言っても特に根拠となる測定値や定義はありません。コーヒーの場合、酸味、苦味、渋味、甘味のどれか一味がとがるのではなく、複合的な味の重なりが織りなす深く厚みのある味わいを表します。

 「コク」という言葉は、ビールやワイン、カレー、チョコレートなどさまざまな食べ物に使われるほか、飲食物のコクに例えて、文章や演技を評論する言葉としても活用されています。

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 ※要冷凍・冷蔵品

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