8月5日。今日はパン粉の日
8月5日はパン粉メーカーのフライスター株式会社が制定したパン粉の日。
日本式の洋食に大活躍のパン粉、源はドイツ料理にあり
パン粉とはパンを焼き上げ粉砕して、篩(ふるい)にかけて粒子を整えたものを言う。
原料は小麦粉、イースト、食塩、糖類、油脂、イーストフード、色素、添加物等が使われる。
用途はトンカツ、コロッケ、エビフライ、白身魚フライ等の衣として、また練り込み用としてハンバーグ、ミートボールその他に、増量材として各種食品、エサなどの混ぜ物として、さらに唐揚げやナゲットなどのコーティング素材としてさまざまな用途に使用されている。主な製法として焙焼式、電極式があり、他に高周波式のブレダーがある。
パン粉は、フライ用の衣に、コロッケに、ハンバーグの練り込み用に、食品工場で、家庭で、レストランで、昔から広く使用され親しまれてきた。パン粉を利用した食品は、ドイツ料理であるウィンナーシュニツェルに源を発し、その後日本式の洋食として日本独特のパン粉ができあがった。
パン粉の品質の流れは大きく分けて、戦前と戦後に大別される。戦前は食パンを調理するが手でパンをほぐして篩(丸い金網)で細別して粒子を揃えて使用していた。
戦後、フライ食品が食生活の洋風化によって多くなり、食パンの製造技術を生かして良質で風味のよい現在のパン粉が製造されるようになった。
急速に伸びたのは昭和34年〜35年で、製造設備の大型化が進み、昭和40年頃から冷凍食品が市場に出回り始め、45年頃から急速に発展を見るにいたった。
(日本食糧新聞社『食品産業事典第九版』(引用箇所の著者:三井伶子 ))