9月14日。今日は揚州商人スーラータンメンの日
9月14日は株式会社ホイッスル三好が制定した揚州商人スーラータンメンの日。レシピの生みの親の母親の誕生日に由来する。
本格中華ラーメンにこだわって生まれたオリジナルメニュー
1988年に創業した(株)ホイッスル三好は、千葉県を中心に「活力ラーメン元氣一杯」を展開。繁盛店として売上げを伸ばしていた。しかし、時代の変化の影響もあり、新たな展開を模索する。そのなかで本格的な中国ラーメンに着目した。それは中国料理店に原点回帰するアイデアだった。90年に「中国ラーメン揚州商人」をオープンし、今の形態のなかで同商品も誕生した。
三好比呂己代表は「スーラータンは中国で最もポピュラーなスープで、私も幼いころから慣れ親しんでいました。それに麺を入れたらと単純な考えが発端です」。また、開発について「日本人の舌に 合わせつつ、中国ラーメンの個性を表現するのに一苦労でした。なかでも黒酢を入れるか迷いましたが、担当者に押し切られ入れることに、今ではそれがよかったのかも」と当時を振り返る。
同店の一番の特徴は中国ラーメンへのこだわりだ。スープ、かえし、麺といった日本のラーメンと違い、1皿の中国料理を作るのと同様に、1杯1杯を一から丁寧に作るため手間暇のかかる料理といえる。
同商品も本格スーラタンスープに引けを取らない具材の豊富さと、スーラータンメン専用のラー油が使用されている。 また、麺は自家製麺で、祖父の代から受け継がれている柳麺(細麺)と刀切麺(太麺)から選べるのも魅力である。
(日本食糧新聞社『近代外食史を刻む! ロングセラー料理のルーツ』)