10月4日。今日はいわしの日
10月4日はいわしの日。語呂合わせに由来する。
わが国の缶詰製造は、1871(明治4)年、長崎で松田雅典 (1832~95)がフランスのL.デュリー(Leon Dury・帰化し広運館の教師をしていた)から製法を教わり、イワシ油漬缶詰をつくったことにより始まった。政府でも、内務省勧農局新宿試験所において74年から試験研究が開始され、75年にはアメリカから帰国した柳沢佐吉がモモ砂糖煮缶詰を、76年には同じくアメリカから帰国した大藤松五郎がトマト缶詰を試作している。
1877(明治10)年10月10日、北海道石狩(石狩船場町)にあった開拓使の缶詰工場でサケ缶詰が製造された。この日は、日本で最初に缶詰が商業生産された日であり、1987(昭和62)年に「缶詰の日」に制定された。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:沼尻光治、公益社団法人 日本缶詰協会 金村宣昭))