10月3日。今日はドイツパンの日
10月3日ドイツパン研究会が制定したドイツパンの日。1990年10月3日は東西に分かれていたドイツが再統一された日で、ドイツを象徴する日である。
食材をサンドして食べると美味しいドイツパン
ドイツでは下記のようなパンが普及している。
ミッシュブロート
ライブレッド(ライ麦粉パン)の代表例で、穀物粉にライ麦粉と小麦粉を同量使用している。ドイツやオーストリアでよく食べられている。小麦粉が50%以 上の場合はヴァイツェンミッシュブロート、ライ麦粉が50%以上の場合はロッゲンミッシュブロートと総称される。ライ麦粉の配合量が多くなるほどパンの 膨らみを確保するためにサワー種の配合量を増やす必要があり、パンの酸味が強くなる傾向がある。ライブレッドはわが国ではそれほどポピュラーではないが、薄くスライスしてハム、ソーセージ、あるいはチーズ類と一緒に食べると独特の風味と食感が食材と調和する。食事パンとして今後普及を進めたいパンである。
カイザーロール
ドイツやオーストリアでは小型の直焼きパンもよく食べられ、ブロートヒェンと総称される。小麦粉を使用したブロートヒェンの代表例として、カイザーロールがあげられる。このタイプのパンは、フランスパンと異なり、可塑性油脂を配合するとともに、ミキシングを充分に行うことが多く、クラストおよびクラムの食感が軽いのが特徴である。焼成後2~3時間であれば、クラストの食感はサクサクとし、歯切れがよく、水平にスライスしてバターやジャムを塗って、 また食材をサンドして、非常に美味しく食べることができる。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:一般社団法人日本パン技術研究所 井上好文 ))