2月5日。今日は海苔ウィーク
2月6日の海苔の日の前後1週間は海苔ウィーク。全国海苔貝類漁業協同組合連合会が実施しており、全国で海苔のPRやチャリティイベントが開かれる。海苔の日は702(大宝元)年1月1日(新暦2月6日)に大宝律令で海苔が年貢に指定されたことに由来する。
縄文時代から海苔を食べ続けてきた日本人
天然産ノリを人類が採取し利用したのは、縄文前期(貝塚時代)沿岸に住みついた時からで、貝類とともに食用に供されたと推定されている。海藻類は保存性がなく貝塚からは証明されないが、間接的に当時棲息していたほかの生物との関係や海況および古記録などから考察されている。
縄文、弥生時代の貝塚に存在する貝類は、アサリ、ハマグリ、カキ、その他各種であり、主要なものは現在と変わらない。この貝類が棲息、繁殖する場所の海況条件 (温度、塩分)は現在と大差がなかったと推定でき、したがって、 現在東京湾に棲息するアサクサノリやアオノリ類が当時も棲息していたとの見方が強い。
歴史上の記録では、わが国最初の成文法典である大宝律令 (文武天皇・大宝元年、西暦701年完成、翌2年公布施行の法律)の賦役令(租税と役務に関する 法律)に年貢の対象物としてムラサキノリが指定されている。この施行日が2月6日で「海苔の日」の根拠となった。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国海苔貝類漁業協同組合連合会 小磯 潮))