5月8日。今日はぬか漬けの日
5月8日は日本いりぬか工業会が制定したぬか漬けの日。
江戸時代にぬか漬けが流行った理由
戦国時代は、ほとんど玄米食であったが、江戸時代に入ってからは、食生活もぜいたくになり、一般の町民も白米を食べるようになった。その頃から江戸市民の間に「江戸患い」と称する病が流行した。ビタミンB1不足による脚気で、それまでの玄米食が白米食になり、精米によってぬかに含くまれているビタミンB1が除かれて不足するようになった。このような病は白米を食べる都会に多く、玄米を食べている地方の人にはあまりなかったので、「江戸患い」とか「都患い」とよばれたわけである。その後、ぬかみそ漬を食べるとそのような病が治ったことから、ぬかみそ漬が多く作られたという。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ〈改定版〉漬物入門』宮尾茂雄)